外出自粛で「動物と触れ合いたい」 譲渡会など犬猫の需要高まる
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消毒やマスク着用など感染防止対策を講じて保護猫と触れ合う参加者=7月11日、玉村町の県動物愛護センター

 新型コロナウイルスの影響で、群馬県内で保護された犬や猫の譲渡の申し込みが増えている。ペットショップでも5月以降に来店客が増え、需要が高まっている。休校や在宅ワークなどにより在宅時間が延び、動物と触れ合いたいと飼育を検討する家庭が増えているとみられる。動物愛護団体などが行う譲渡会などではコロナ感染対策を講じた上で希望者の受け入れに取り組んでいる。

◎家で過ごす時間 家族で飼育を考える機会に
 県動物愛護センター(玉村町)は、コロナの影響で3~5月の譲渡会を中止。6月に再開した週1回の譲渡前講習会では、参加者にマスクの着用や検温を求めるなど対策を講じている。同月の譲渡数は犬11頭、猫11匹で例年より多い。杉本治義所長(60)は「ステイホームの影響で、動物と触れ合いたいという希望者が増えたようだ」と話す。

 7月11日の講習会に参加した会社員の中埜明菜さん(35)=榛東村=もその一人。「外出自粛期間中は主にテレワークで、家族で飼育について考える時間の余裕ができた」と説明した。

 前橋市は、譲渡講習会の会場となる保健所で「密」を避けるため、参加数を平日は1日5組から1組、日曜は10組から2組に制限。代わりに平日の回数を月2回から週2回に増やした。担当者によると、講習会の予約は8月までいっぱいだという。

 路面店を中心にペットショップでも犬や猫の飼育を希望する家族連れの来店が目立った。犬の繁殖も手掛けるかるなばーる(同市)によると、6月は例年の約3倍の売り上げがあったという。曽我義幸店長(51)は「1人10万円の特別定額給付金の影響も大きい」と指摘する。

 3月から譲渡会の中止を続けるNPO法人群馬わんにゃんネットワーク(高崎市)は、同法人の会員と希望者が個別に電話やメールで連絡を取り合い、譲渡につなげている。飯田有紀子理事長(58)は「2月以降は希望者が例年に比べ4割ほど増えた」と説明。「今後はオンラインで譲渡会などが開けるといい」としている。

 コロナ禍で犬や猫を受け入れた家庭から、「久しぶりに家族で笑った」などとうれしい声が寄せられるという飯田さん。保護動物の飼育については「それぞれ保護に至った経緯がある。過去や個性に思いをはせて受け入れてほしい」と呼び掛けている。

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