御巣鷹の尾根 慰霊登山の支えに つえの匿名寄付が相次ぐ
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寄付されたつえを手に「感謝したい」と話す黒沢さん

 乗客乗員520人が犠牲となった日航ジャンボ機墜落事故の慰霊で「御巣鷹の尾根」(群馬県上野村楢原)に登る遺族らを思い、登山用のつえを匿名で寄付する人が相次いでいる。尾根の管理人、黒沢完一さん(77)は「責任を持って置かせていただく」と感謝。つえは登山口に置かれ、高齢化が進む遺族らを支える。

◎40本の手作りのつえ 「名乗るほどの者ではない」と手渡す
 黒沢さんによると、事故当時に自衛隊に所属し、現場作業に携わったという男性が6月に黒沢さんの事務所を訪れ、手作りのつえ約40本を黒沢さんの妻、節子さん(71)に手渡した。

 尾根の整備で不在だった黒沢さんに報告しようと、節子さんが名前や住所を尋ねると、男性は「名乗るほどの者ではない。登山者のために使ってほしい」と立ち去ったという。

 昨年の夏にも黒沢さんが尾根の整備を終えて下山すると、登山口に手製のつえが置かれていたことが2度あったという。黒沢さんは「いずれも面識はないが、遺族を思って行動する人たちに感謝したい」と話している。

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