自殺予防の支援者 オンライン育成講座 群馬県など50人参加
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 新型コロナウイルスの影響で外出自粛が続き、精神的に不安定な人が増えているとの指摘もある中、自殺を防ぐ取り組みがオンラインで進んでいる。自殺予防のための支援者を育てるNPO法人日本ゲートキーパー協会(新潟県)の大小原利信理事長(群馬県富岡市)はオンラインでの支援者育成講座を開催。受講した神奈川県内の女子高校生が友達の自殺を防ぐなど、成果が出ている。

 大小原理事長は6月22日から講座を始め、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使い、「共感」や「傾聴」といった支援者に必要な知識を90分で解説。7月28日までに計4回実施し、本県や高知、神奈川など全国から計約50人が参加した。

 神奈川県の女子高校生は、自殺願望がある友達を救うために受講した。受講後に「傾聴」を友達に実践。「苦しかったね。話してくれてありがとう」と伝えたところ、友達は「死にたい」とは言わなくなり、笑顔が増えたという。

 高知県から同講座に参加した心理カウンセラーの50代女性は「(自殺願望がある人に)『話してくれてありがとう』と伝える発想はなかった」と驚いた。

 大小原理事長は「新型コロナの影響で、多くの人が想像以上のストレスを抱えている」と指摘。業績悪化で県内でも企業が希望退職者を募る中、失業率上昇が自殺者増につながる可能性もあるという。「誰もが支援者となり、大切な人の自殺を食い止められる。講座で支援者を増やし、自殺者をなくしたい」と話した。

 同協会では今月から来年3月まで、自殺事例を紹介し予防方法を学ぶオンライン講座の開催を予定している。問い合わせは同協会ホームページ(http://gkaj.org/)。

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