浅間火山博物館を閉館 年度内に長野原町 新型コロナで休館中
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本年度内に閉館することとなった浅間火山博物館
館内では展示物を通じて世界の地質や火山を学習できた

 群馬県の長野原町営浅間園にある「浅間火山博物館」(嬬恋村鎌原)が本年度内に閉館することが8日までに分かった。入館者の減少や、施設老朽化に伴う維持費が課題となっていた。現在は新型コロナウイルス感染防止対策で休館しており、再開することなく幕を閉じる。

◎地底の疑似体験が人気 今後は浅間山のビジターセンターに
 博物館は1993年に開館。地底が疑似体験できる設備や映像で火山の仕組みを紹介したり、触れる溶岩を展示したりしている。ピークの94年度は26万5000人が来場したが、浅間山の噴火でたびたび休園になったほか、観光客が低迷し昨年度の来館者は2万人超まで落ち込んだ。近年は修学旅行や見学旅行の子どもの来場が多くを占めるが、新型コロナの影響でこうした需要も見込めないため今年は4月に一時開館した後、休館が続いていた。

 2階建て鉄骨造り延べ床面積4000平方メートル以上あり、維持費も課題で、年間1700万円ほどの赤字を町費で賄っている状態だった。築27年が経過し屋根などの補修に加え、将来も維持する場合は数億円規模の改修が必要となる見込みだ。

 博物館の展示物の一部は同園内にある二輪車展示施設「浅間記念館」に移し、浅間山の「ビジターセンター」として生かす。二輪車の展示物は近くの浅間牧場で使用していない施設に移す。

 萩原睦男町長は「大きな施設を維持することは長年の課題だった。今後は登山道を整備しアウトドアを打ち出して魅力的な観光地にしたい」と話す。

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