2010年代 「猛暑日」2.7倍に 30年平均と比べ 11日も猛暑日予報
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 2010年代に群馬県内で最高気温が35度以上となった「猛暑日」の年平均日数は9.3日で、1980~2009年の30年間の年平均3.5日と比べ、2.66倍に増えたことが10日、分かった。気象庁が県内に設けた13観測地点のうち、県北部を含む8地点で平均日数が増加していた。気象庁は今年についても、この先1カ月の気温が平年より高いと予想。新型コロナウイルス対策としてマスク着用の機会が増える中、適切な猛暑対策が求められそうだ。

 気象庁が公開している観測地点ごとのデータを上毛新聞が集計した。

 2010年代の年平均日数が最も多かったのは、夏場にたびたび全国最高気温を記録する館林の28.1日で、1980年以降の30年間の平均11.7日の2.40倍。以下、伊勢崎23.4日、前橋18.8日などと続き、南部の平野部が上位を占めた。

 30年間平均からの増加幅で見ると、沼田が5.54倍と最も大きく、1.3日から7.2日に増えた。

 猛暑日の増加について、前橋地方気象台は「地球温暖化や都市部のヒートアイランド現象の影響が考えられる」と説明。県南部は都市化が進み、気温を上昇させているとみる。海からの風により気温の上昇が抑えられる海沿いの都市と異なり、群馬県のような内陸部は気温が高くなりやすいと指摘する。群馬県の夏場は例年、晴れの日が続くことも気温上昇の要因となるという。

 気象庁は気圧配置などから、この先2週間は前橋の最高気温が平年より高くなると予想。特に18日以降は連日「かなり高くなる」とみている。1日に関東甲信の梅雨明けが発表されて以降、前橋の最高気温は連日30度以上を記録しているが、暑さはさらに厳しさを増す見込みだ。

 今年は新型コロナ感染防止のためマスク着用時間が長くなりやすい。環境省と厚生労働省は高温・高湿度の状況下でのマスク着用は熱中症のリスクが高く「要注意」として、屋外で2メートル以上の距離を取れる場合は外しても差し支えないとする。環境省の担当者は「状況に応じて適宜マスクを外し、大きく呼吸するなどして息苦しさを解消してほしい」と話している。

◎桐生38度 全国6位タイ きょうもアラート
 群馬県内は10日、高気圧に覆われて晴れて気温が上昇し、桐生で全国6位タイとなる38.0度を観測するなど広い範囲で厳しい暑さとなった。熱中症の危険性が高いとして、気象庁と環境省は熱中症警戒アラートを群馬県に初めて発表していた。各消防本部によると、同日午後6時までに重症1人を含む13人が熱中症とみられる症状で救急搬送された。

 高崎市等広域消防局によると、高崎市内の女性(76)が路上で倒れているのを発見され、重症となっている。館林女子高ではサッカーの試合のため来校していた他校の女子生徒2人が中等症と診断された。

 前橋地方気象台によると、各地の最高気温は伊勢崎37.4度、館林36.6度、前橋36.5度、沼田36.0度。県内13観測地点のうち10地点で今年最も暑くなった。午後は山沿いを中心に雷雨となった。

 11日も警戒アラートが出ており、予想最高気温は前橋38度、みなかみ33度。気象台は今後1週間は35度前後の厳しい暑さが続くと予想している。

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