コロナで水の事故注意 プールや海水浴場閉鎖で川や湖人気
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 暑さが本格化し、水辺のレジャー需要が高まるとして、群馬県警などは水難事故への注意を呼び掛けている。今年は新型コロナウイルスの影響により県内の多くの小中学校でプールの授業が中止となったほか、近隣県では閉鎖する海水浴場もある。「密」を避けるためアウトドアが人気となり、県内河川などでのキャンプやバーベキューの需要も高まっている。関係者は「水辺で遊ぶための準備を怠らないでほしい」と語る。

 「知り合いの女子大学生が川に流された」―。7月8日午前、中之条町四万の四万川ダム近くで沢登りをしていた男性から119番通報があった。横浜市の女子学生(21)は、アルバイト先の登山用品店の同僚ら3人と沢登りをしていたところ、川に流され行方不明になり、2日後、遺体で発見された。

 捜索に当たった警察関係者は、女子学生に登山や沢登りの経験があったことで「逆に『大丈夫だろう』と考えてしまったのではないか」とみている。「川は水深が浅くても、一度足を取られると危ない。天候などを見極め、途中で引き返す冷静な判断が大切だった」と悔やむ。

 昨年は全国で1538人が水難事故に遭い、このうち190人が中学生以下の子どもだった。死亡者と行方不明者は計695人。県内では7人が水難事故に遭い、このうち3人が亡くなった。

 昨年8月には群馬、埼玉県境の利根川で、遊んでいた男子高校生2人が流されて遺体で見つかった。大泉と千代田、妻沼(埼玉県熊谷市)の3消防署は2010年から利根川で合同訓練を実施しているほか、水上バイクなどでの事故防止を啓発している。

 県警地域課によると、大雨に伴う河川の急な増水による水難事故が全国で相次いでいる。上流で雨が降った場合、下流で晴れていても時間とともに増水の危険があるという。

 今年は新型コロナの感染予防の観点から、県内でも多くの小中学校がプールの授業を見合わせた。閉鎖している海水浴場や公営プールもあることから、河川や湖沼近くでのキャンプやバーベキューを楽しむ人が増えるとみられている。

 水辺のレジャーや事故防止対策に詳しい、みなかみ町新治B&G海洋センターの林登紀枝指導員(45)は「どんなに浅瀬でも事故は起こる。天候の変化をよく確認し、ライフジャケットを着けて川に入ることや、万が一の際には肺に空気をためて『浮いて待つ』ことを心掛けてほしい」と話している。

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