《ニュース最前線》不安抱え共生模索 群馬で暮らすロヒンギャ
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館林市で暮らすアウン・ティン(右から2人目)と家族。全員日本国籍を取得した。
ロヒンギャらイスラム教徒が通うモスク=17日午後、館林市北成島町
ロヒンギャの歴史を伝えるハーロン会長(奥中央)の講演に耳を傾ける学生や記者=17日、館林市三の丸芸術ホール

 ミャンマーで迫害を受けて国際的な問題となっているイスラム教徒の少数民族ロヒンギャ約230人が群馬県の館林市周辺に集住している。母国を追われてたどり着いた日本での生き方を模索しながら、市周辺で国内最大のコミュニティーを形成してきた。宗教や文化、言葉の違いを乗り越え、多くは家族と穏やかに生活している。

 一方、市周辺で暮らすロヒンギャの中にも難民として認められず、就労や健康保険の加入、移動を制限される人たちがいる。仲間の支援を受けて生活している状態で、常に不安を抱えている。今年8月以降、ミャンマーでのロヒンギャ迫害は激化し、12月時点で65万人以上が難民となって隣国のバングラデシュに避難している。

◎群馬に最多230人

 ロヒンギャは、主にミャンマー西部のラカイン州で暮らすイスラム教徒の少数民族。仏教徒が約9割の同国ではバングラデシュからの移民として扱われ、国籍や参政権が与えられず、結婚や移動の自由も制限されている。

◎「仲間の力に」キャンプ視察 在日協会

 隣国のバングラデシュに逃れている多数の同朋どうほうの力になろうと、在日ビルマロヒンギャ協会は10月、現地の難民キャンプを視察した。協会員から募った浄財で食料を寄付し、劣悪な衛生状況を改善しようと簡易トイレや井戸を造成した。親を失った子どもたちの居場所にと学校の設立にも乗り出した。

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