《コロナ現場発》夏休み明けの小中高校 熱中症予防と両にらみ
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
熱中症や新型コロナの対策を呼び掛ける生徒のポスターが並ぶ玄関=前橋五中

 新型コロナウイルス感染者が群馬県で増加傾向にある中、多くの小中高校が23日に夏休みを終える。授業時間確保で日数を切り詰めたため、登下校や部活動での熱中症対策は不可欠だ。家庭内や外出先でさまざまに過ごした子どもが教室に集まることになり、学校現場は感染防止にも神経をとがらせる。

◎指数計や消毒 窓も開け換気
 「20分ごとに休憩、水分を取るように」。20日午前9時半、剣道部やソフトボール部などが練習する前橋五中に校内放送が響いた。熱中症の起きやすさを示す暑さ指数(WBGT)が上がっていた。31度以上で活動中止。連日の猛暑で30度まで達する日が続く。

 休校で失った時間を取り戻そうと熱が入る部活動。同校は暑さ指数計とアルコール消毒スプレーを部活ごとに用意。国指針に沿い、運動中と登下校時はマスクを外してもよいこととし、顧問が体調の変化に目を光らせる。

 授業中はエアコンを使いつつ窓も開けて換気する。前橋市教委は今夏、設定温度を従来の下限26度より下げることを認めている。

 コロナ感染対策として、同校は手すりなど共用部分を毎日消毒。教室の机はできるだけ間隔を空ける。五つ並ぶ水道の蛇口は一つおきに三つしか使えなくし、並んで待つ人が近接しないよう足形のシールを床に貼った。だが、友達同士のスキンシップは見受けられ、接触を完全になくすのは現実的ではない。

 上原広行校長は、感染防止で大切なのは (1)手洗いとうがい (2)マスク着用 (3)3密の回避―という1学期に浸透した対策を徹底し続けることだと考える。7月に市内で小学生が陽性となった際、濃厚接触者の級友らに感染が広がらなかった事例を参考にしたい考え。

 本来2学期は行事がめじろ押し。しかし、修学旅行は中止、9月の体育大会は種目や規模を絞る。合唱コンクールも実施は不透明。「やらせてあげたいが…。学校がつまらないと思われないだろうか」。上原校長は不安を口にした。(高野聡)

◎心の不調 訴え多く…5月の休校中
 長期の休校は、一部の子どもの心の負担となっていた恐れがある。休校中だった5月と学校再開後の7月に、太田北中が全校生徒に行ったアンケートでは、5月の方が「イライラする」といった心の不調を訴える生徒が多い一方、頭痛といった身体の不調の割合は変わらなかった。県養護教諭会長を務める同校の清水雅世教諭は「休校中に生活習慣が崩れた子にダメージが多かった」と分析する。

 突然の休校や短い夏休みと、通常とは大きく異なる学校生活。6月中旬に部活動が解禁されて「見違えるほど生き生きした生徒」が見られた半面、体力テストでけがをする事例や暑さに参りやすい傾向が見受けられるという。清水教諭は「2学期は、風邪がはやる冬に向けて体を慣らしながら体力や免疫力を高める必要がある」と訴える。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事