▼国会議事堂は1936(昭和11)年、着工から17年の歳月をかけて完成した。ところが完成間近の冬に、巨...
2011年、東日本大震災による自粛ムードや風評被害による観光業への影響は計り知れないものでした。同年の...
コロナ禍の中で成人式を迎えた新成人の思い出づくりを応援しようと、前橋市は3月21日まで、新成人やその家...
全国有数の養豚県である群馬県の代表的な産地の前橋市内で、複数の養豚場から豚が盗まれる被害が相次いでいることが22日、関係者への取材で分かった。価値が高いとされる繁殖用などの豚をまとめて盗む手口もみられ、業界の事情に詳しい何者かが売却目的で狙った可能性もある。被害に遭った業者は県警に被害届を提出、県警は窃盗容疑などで捜査している模様だ。
◎関係者も驚く豚の盗難 「野蛮極まりない犯行」
前橋市内のある養豚場は今月上旬、豚舎から体重30キロのメスの子豚17頭を一夜で盗まれた。いずれも繁殖用に育てていた。母豚まで成長させれば1頭で12頭ほどの子豚を産むといい、食用より価値が高いという。
豚舎は「ユニット型」と呼ばれるもので、扉を1枚開けば簡単に豚が取り出せる。豚が姿を消した後、入り口付近では豚のものとみられる血痕がうっすらと確認された。
この養豚場では毎日午前7時半から午後6時までスタッフが働いている。火災が起きた際に消防車などの緊急車両が通れるように、周辺の門は施錠していなかった。
養豚場を経営する50代男性は上毛新聞の取材に対し「手間暇かけて育てていたのにとても残念。身構えるばかりで不安な日々を過ごしている。野蛮極まりない犯行で非常に腹立たしい」と話した。一部の門を施錠し、全ての門に防犯カメラを設置することにした。
複数の関係者によると、この養豚場以外でも県内では同様の被害が発生しているといい、7、8月合計で数百頭が盗まれたとの情報もある。関係者の一人は「育てた豚が盗まれるなんて聞いたことがない」と驚いていた。
農林水産省の統計によると、2019年2月時点の群馬県の豚飼育数は約63万頭で、鹿児島、宮崎、北海道に次ぎ全国4位。