来春移転の浅間火山博物館 ジオパーク発信拠点に
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ビジターセンターに移すことが決まった展示物

 新型コロナウイルスの影響で休館したまま本年度で閉館し、来春に移転する長野原町営浅間園の「浅間火山博物館」(群馬県嬬恋村鎌原)を巡り、町は25日までに、移転後の展示物について、浅間山の火山活動の歴史や周辺の地質、植生などにテーマを絞ることを決めた。浅間山北麓の貴重な地形や地質などを備えた「ジオパーク」の発信拠点とし、アウトドアレジャーとも連動した運営を目指す。

 浅間山火口のジオラマなどを博物館に近い「浅間記念館」に移設。同館は二輪車展示館として使われているが、展示バイクを約4キロ離れた浅間牧場近くに町が設けている店舗用スペースに移し、来年4月から浅間山の「ビジターセンター」として町が運営する。

 同館の建物は1989年築。鉄骨平屋建てで床面積393平方メートルと、2階建ての博物館の11分の1と規模は大幅に縮小する。ただ、博物館には現在、国内外の火山に関する大型パネルをはじめ、浅間山に直接関係のない展示物も多いため、こうした展示を取りやめ浅間山関連に絞り込む。

 同館の建物は1989年築。鉄骨平屋建てで床面積393平方メートルと、2階建ての博物館の11分の1と規模は大幅に縮小する。ただ、博物館には現在、国内外の火山に関する大型パネルをはじめ、浅間山に直接関係のない展示物も多いため、こうした展示を取りやめ浅間山関連に絞り込む。

 移設する展示物は、浅間山の歴史を2万2000年前から現在までを時系列で示したジオラマ6基。さらに植生の紹介として、1783(天明3)年の噴火で新しい溶岩が流れた直後から約200年後となる現在、数百年後、数千年後までの変化をたどれるジオラマ4基も並べる。

 火口を上空から見た300分の1縮尺の模型と、浅間山周辺の植物分布図も配置。来場者が触ることができる溶岩を置くほか、周辺の自然の豊かさを伝える貴重なイヌワシのはく製も設置する。

 一方、同町応桑の常林寺にあり噴火の被害を受けた梵鐘ぼんしょうは、来年3月に八ツ場ダム近くの同町林に完成予定の「やんば天明泥流ミュージアム」に移す。梵鐘は天明の噴火の泥流で消失したが、1910(明治43)年の水害の際に同町川原畑の吾妻川河川敷で見つかった。町は文化財保存センターの役割を担い、吾妻川にも近い同施設での展示が適していると判断した。

 ビジターセンターは浅間園内の遊歩道(約500メートルコースなど)とスカイロックトレイル(1周約6キロ)の立ち寄り拠点にもなる。町は「ガイドの説明と合わせ、来訪者が浅間山の歴史や自然を理解しやすい展示物を選んだ。ジオパークの重要な発信拠点にする」としている。

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