指導的立場の人物が書き換え促す? 特別支援学校の勤務時間問題
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 群馬県内の県立の特別支援学校で時間外労働が過少に記録されていたとされる問題で、複数の教員が、校内で指導的立場の人物から記録の書き換えを促されていたとみられることが31日、関係者への取材で分かった。教員が何人もいる場で記録の改変を迫られるケースもあったといい、改変が意図的に行われた疑いが強まった。問題を巡り県教委は同日、同校の調査に着手したことを明らかにした。

◎詳細な説明なく差し引く記入促す例も
 複数の目撃証言などによると、指導的立場の人物は「残業が多い。このままの記録では指導が入り、来月から残業ができなくなる」という趣旨の言葉で記録改変を促す場面があったとされる。県が時間外労働の上限の目安としている「月45時間」など具体的な数字を挙げて、超過分を、記録上の勤務時間から「除外する時間」の欄に自ら書き加えるよう求めたという。

 勤務時間から差し引かれるという「除外時間」について詳細を説明されないまま、記入するよう言われた例もあったとみられる。

 関係者の一人は上毛新聞の取材に対し、改変を促された教員について「子どものための業務に支障を来したくない、または仕事が遅くて職場に迷惑を掛けていると感じたようだった」と証言。「もしかしたら、書き換えに応じてしまった人もいるのではないか」と推し量った。

 別の関係者は「特別支援学校の性格上、昼間は生徒に付きっきり。事務的な仕事は放課後になるため、勤務から除外するような『除外時間』が毎日何時間もあるはずがない」と指摘した。

 県教委は31日に問題を巡る調査を始めたが、学校人事課は「混乱防止のため、現時点で詳細を明かすことは控える」とした。

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