国道17号 土砂崩れで一時通行止め みなかみ キャンプ客救助
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9日夜の豪雨による土砂崩れで通行止めとなったみなかみ町猿ケ京温泉付近の国道17号。土のうを積むなど復旧作業が続いた=10日午前6時10分ごろ
消防職員に付き添われて避難する利用客。近くの沢から水があふれ、キャンプ場の出入り口に土砂がたまっていた=10日午前11時25分ごろ
豪雨で土砂や木が流れ込んだ赤谷湖。周囲の遊歩道は一部通行できなくなっていた=10日午前6時40分ごろ

 群馬県北部を中心とした局地的な豪雨から一夜明けた10日、各地で被害が明らかになった。避難が必要な警戒レベル4に相当する「土砂災害警戒情報」が一時発令された中之条、高山、東吾妻、みなかみの4町村では建物への浸水害計21棟、土砂災害計110件以上が確認された。みなかみ町の湯島オートキャンプ場で土砂流入により孤立していた客ら12人は同日午前に救助された。

◎断水や停電も相次ぐ 55人が避難 ボートで救助も
 同日までに確認された浸水被害は中之条、みなかみ両町で床上が計3棟、床下が計18棟。10日夜にも強い雨が降り土砂災害警戒情報が発令されたみなかみ町では被害が広範囲に及び、町が正確な被害の把握を急いでいる。同町の猿ケ京温泉を通る国道17号は土砂流入で通行止めとなったが、復旧作業で午後1時半から片側交互通行となった。

 同町東峰では水道管が破損、同日朝から昼にかけて断水し80世帯に影響したとみられる。9日夜には避難勧告のあった後閑地区の住民ら計55人が町内7カ所の避難所に身を寄せた。

 湯島オートキャンプ場では、沢が氾濫して出入り口やキャンプサイトが泥や石で埋まり、車の出入りができなくなった。管理担当者は「9日午後7時ごろから雨が強くなり停電し、恐ろしかった」と振り返った。

 当初は土砂崩れが起きた近くにテントを張っていたという前橋市の二瓶仁さん(59)は「移動させなければ危なかった。雷もすごかった。テントが浸水して、車中泊した」と話した。

 自宅1階が床上浸水した山賀晃男さん(67)は夫婦で、ボートで救助された。「いつかやむだろうと思っていたら想定外だった。2階に逃げたが家具や家電はほとんど使えなくなってしまった」と肩を落とした。

 前橋地方気象台によると、上空に寒気が流れ込み大気が不安定になったことで豪雨につながったと考えられるという。担当者は「この雨の影響で、今後数日は弱い雨でも土砂災害の可能性がある。注意報や警報を気にしてほしい」と注意を呼び掛けている。

◎豪雨で電源故障 谷川岳ロープウェイの夜間運行を中止
 みなかみ町観光協会は10日、同町の谷川岳ロープウェイで11~13日に開催予定だった夜間運行「天空のナイトクルージング」(プレ開催含む)を中止すると発表した。9日夜の豪雨によりロープウエーの電源が故障し、会場への道路が土砂災害で通行止めとなり開催が困難となった。

 19日以降の開催については同協会ホームページで公表する。問い合わせは同協会(電話0278-62-0401)へ。

◎10日も不安定な天気 みなかみで31ミリ
 県内は10日、前日に引き続き大気の不安定な状態となり、午後10時すぎまでの3時間でみなかみ31.0ミリ、藤原(みなかみ町)で18.5ミリと北部を中心に雨が降った。

 前橋地方気象台によると、11日も大気の不安定な状態は続き、県内の広い範囲で雷を伴う雨が降る見通し。予想最高気温は前橋31度、みなかみ28度。

◎大雨で上越線の運転見合わせ…水上―越後中里間
 10日午後7時半ごろ、みなかみ町鹿野沢のJR上越線水上駅に設置された雨量計が規制値に達し、上越線は水上―越後中里間で上下線の運転を見合わせた。


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