20分間の犯行か 前橋・ホテル経営女性殺害 周辺校 警戒を強化
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集団登校する児童を見守る警察官=11日午前7時55分ごろ、前橋石井小

 前橋市富士見町皆沢のホテルで10日に経営者の女性(71)=同所=が刺殺された事件で、前橋署の捜査本部は11日、女性の死因は背中を刃物で刺され、大動脈損傷による失血だったと発表した。通報した男性客(42)に発見される直前に刺されたとみられる。県警は犯人が刃物を所持したまま逃走している可能性もあるため、付近の学校などで警戒を強化している。

 捜査本部によると、女性の背中の左側の肩甲骨付近に長さ約5センチの傷が確認された。

 10日午前6時20分ごろ、仕事に出掛ける女性の長男(35)が布団で寝ている女性を確認し、同9時半ごろにはガス会社従業員が女性から現金でガス料金を受け取っていた。犯人はこの従業員が帰ってから、男性客が訪れるまでの約20分間に女性を刺し、逃走したとみられる。

 事務所には現金十数万円が残っていたことも判明。ホテルに滞在していた3組6人の利用客は不審な物音や悲鳴などを聞いていないという。現場近くの防犯カメラに不審な人物や車両が写っていたことも捜査本部は把握しており、事件との関連を慎重に調べている。凶器は見つかっていない。

 長男は11日、上毛新聞の取材に応じ「トラブルを起こすような人ではなかった。何で殺されなければならなかったのか」と沈痛な表情で語った。10日朝は出勤前、休憩している女性を見たが、会話はしなかった。事件前日夜は普段と変わらず会話をしながら夕食を取ったという。

 現場から約4キロの前橋石井小では11日朝、教職員や警察官が登校を見守った。3年の娘に付き添った父親(47)は「事件で心配になって見送りをすることにした」と顔を曇らせていた。

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