偽陽性の経緯説明 家族は陰性 抗原検査に疑義 黒沢病院が会見
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 新型コロナウイルス感染症の検査で、「偽陽性」だったとして10日に群馬県内で初めて発生届が取り下げられた藤岡市の30代女性について、勤務先の黒沢病院(高崎市)は11日、会見を開いて取り下げた経緯を説明した。同じ日に採取した検体で検査し、最初に判明した抗原検査の陽性に対し、感度が高いPCR検査での陰性を重視。先に症状が出た家族らが陰性となっている点などから偽陽性と判断したという。

 取り下げを受理した高崎市保健所は「申告のみで受理することはない。病院に依頼した調査結果を精査し、偽陽性の診断は妥当と判断した」と説明した。

 保健所によると、抗原検査での陽性の結果に疑義が浮上したことから、抗原とPCRの検査実施の経緯や手法、女性職員の症状、院内での感染確認状況など一連の調査を病院に依頼。病院からの報告内容の妥当性に加え、抗原検査の陽性反応が極めて薄かったことやPCR検査で陰性だったことを重視した。

 県などによると、新型コロナの患者発生は、感染症法に基づき医師が届け出る。取り下げについても医師の判断が必要となる。県内の他の事例で「偽陽性ではないか」との申告や指摘もあるが、医師による判断がなければ原則として取り下げにはならない。

 同病院によると、女性は7日に抗原検査で陽性となったものの、9日判明したPCR検査は陰性だった。これを踏まえ、病院は発生状況や経過、行動歴などを検討し、抗原検査の結果は偽陽性だったと結論付け、発生届を取り下げた。

 女性は4日に倦怠けんたい感を感じ、5日に軽いせき、6日に鼻水や頭痛などの症状があったが、発熱はなくCT検査で肺炎像もなかった。

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