「数万円 盗まれた」と証言 前橋・ホテル経営女性殺害で関係者
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 前橋市富士見町皆沢のホテルで10日朝、経営者の女性(71)が刺殺された事件で、関係者から前橋署の捜査本部に「ホテルから現金数万円が盗まれた」という趣旨の証言が寄せられていることが12日、捜査関係者への取材で分かった。捜査本部は犯人が現金を奪う目的があった可能性もあるとみて、事件との関連を慎重に調べるとともに、付近の防犯カメラを解析するなどして犯人の行方を追っている。

 捜査関係者らによると、現金はホテル内の事務所の引き出しから盗まれたとの証言があった。9日からの売上金や釣り銭とみられる。ただ、取引先に支払う予定の現金十数万円は残されていたことから、捜査本部が被害の実態を慎重に調べている。ホテルには自動支払機はなく、女性や従業員が利用客から直接料金を受け取る仕組みだった。

 また、ホテル付近の防犯カメラに映っていた不審な人物は10日午前8時ごろ、一人でホテルに歩いて向かっていたことも判明。この時間帯に徒歩で訪れ、入室した客がいるとの記録が残っているが、この客が料金を支払った記録はなかったという。ホテルは客室近くに車を駐車できる構造で、立地などからも歩いてホテルを訪れる客は少ないとみられている。

 女性は背中を刺され、大動脈損傷による失血で死亡した。10日午前9時半ごろにガス業者と対面しており、同9時50分ごろにホテルに訪れた男性客が倒れている女性を発見するまでの約20分の間に、何者かに刃物で後ろから刺されたとみられる。

 女性の長女(38)によると、ホテルは年内に閉業予定で、その後は一緒に暮らすことも考えていたという。女性にはトラブルもなかったといい、「もう少し店を早く閉めていたらこんなことになっていなかったのかも…。犯人は何が目的なのか全く分からない。早く捕まえてほしい」と唇をかんだ。

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