感染急増で群馬県が緊急対策 検査対象の拡大や検査数増強へ
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 群馬県内での新型コロナウイルス新規感染者の急増を受け、山本一太知事は17日の定例会見で、PCR検査能力を現在の2倍となる1日900件に増やし、クラスター(感染者集団)が疑われるような場合に検査対象を広げることなどを柱とする緊急対策を発表した。特に最近は外国籍住民の感染拡大が目立つとし、多言語による注意喚起にも力を入れる。

◎9月に入り急増 積極的な検査で感染状況把握へ
 9月1~16日だけで3月以降の県内感染者の4分の1に相当する151人の新規感染者が確認されており、山本知事は「非常に大きな危機感を抱いている」と強調。家庭や職場で感染する比率が高まっているとし、注意を呼び掛けた。

 PCR検査能力の倍増は10月中に行う方針。検査対象については「クラスター発生が疑われる場合などは濃厚接触者に限らず、希望者も含めて幅広く検査したい」と述べた。

 15日に行った医療関係者との意見交換で「(検査対象にする)基準が厳しすぎる」との指摘があったといい、陽性が判明した人と同じ時間帯に同じ場所にいたなど感染の可能性が少しでもある人は積極的に検査対象とする。

 外国籍住民については10~16日に判明した新規感染者90人のうち約7割を占めるとみられることを説明。多人数での飲食や抱擁といった特有の文化、生活習慣が感染拡大につながる恐れもあるため、東毛を中心とした市町村と連携し、企業、宗教施設などへの呼び掛け、多言語の啓発チラシ、フェイスブックによる注意喚起などを集中的に行う。

 イベント開催に関しては政府が19日からプロスポーツなどの人数制限を大幅に緩和することを決めているものの、群馬県は感染が拡大している現状を踏まえて、現在の「5000人以下、屋内は収容定員の50%以下」を維持することを説明した。

 このほか医療従事者の感染が確認された場合、原則公表としている勤務先の医療機関名について、医療関係者からの意見を踏まえ、原則は維持しつつも公表のタイミングなどを柔軟に対応する考えを示した。政府でコロナ対策を担当する西村康稔経済再生担当相と17日に電話会談し、県内の感染状況や対策について意見交換したことも明らかにした。

◎大泉町が独自の緊急事態宣言 県内市町村で初
 新型コロナウイルスの感染拡大が顕著として、大泉町は17日、町内全域を対象とした独自の緊急事態宣言を出した。不要不急の外出や大人数での会食、宴会、バーベキューなど、感染リスクを高める行動の自粛を求めている。新型コロナによる独自の緊急事態宣言は県内の市町村で初めて。

 期間は18~30日。飲食店に営業時間の短縮などは求めない。町は18日、村山俊明町長のメッセージや6項目の要請事項などを掲載した広報誌の臨時号を全戸配布する。外国人向けに英語版、ポルトガル語版、スペイン語版も発行し、周知の徹底を図る。

 同町では3月に5人の感染者を確認。4~6月はゼロだったが、7月に再び1人確認され、8月以降は今月17日までに24人に上っている。

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