熱中症搬送 最多の865人に 群馬県内8月 最高気温 8地点で更新
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 群馬県内で8月に熱中症の疑いで救急搬送された人は死者2人を含む865人(速報値)で、過去10年間で最も多かったことが県や総務省消防庁のまとめで分かった。同月は11日に桐生、伊勢崎で県内での観測史上最高の40.5度を記録し、最高気温が35度以上の猛暑日の観測も22日間に上った。厳しい暑さの影響が浮き彫りになった形だ。

◎全体の6割が65歳以上の高齢者
 群馬県消防保安課によると、短期入院が必要な中等症が429人で最も多く、3週間以上の入院が必要な重症が39人、軽症が395人だった。死亡したのは11日に自宅の庭で倒れていた藤岡市の女性(81)と19日にエアコンのない室内で過ごしていた富岡市の男性(69)。このほか初診時に重症と診断された太田市の女性(69)も搬送先の病院で死亡が確認された。

 年齢別では65歳以上の高齢者が514人で全体の59.4%を占めた。次いで18~64歳が262人、7~17歳が87人、6歳以下が2人だった。発生場所は住居が418人と目立った一方、駅やスーパーといった公衆の場所での熱中症搬送者は前年に比べ減少した。新型コロナウイルス感染症の影響で外出を控える県民が多かったためとみられる。

 前橋地方気象台によると、8月の県内は長梅雨で日照時間が短かった7月から一転して、高気圧に覆われて晴れて気温が上昇する日が増加した。県内の観測史上最高となる40.5度を記録した桐生や伊勢崎をはじめとして、県内13観測地点のうち計8地点で8月の最高気温を更新した。

 総務省消防庁によると、県内で8月に熱中症の疑いで搬送された人は16年335人、17年241人、18年596人、19年815人、20年865人と増加傾向が続いている。

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