群馬大など研究の自動運転バス 横浜で国内初の「レベル4」運行
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 自動運転技術を研究する群馬大(前橋市、平塚浩士学長)や、同大発ベンチャー企業の日本モビリティ(同市、小峰千紘社長)などは10月、遠隔監視・操作するシステムを使い、運転手が乗車しない自動運転バスを国内で初めて営業運行する。横浜市内の観光施設を結ぶルートで実証実験する計画だ。自動運転技術としては、限られた領域で全ての運転を自動化する「レベル4」に相当する。

◎昨年は「レベル2」で実施 同じ相鉄バスの路線を使用
 相鉄バス(横浜市)の大型バスを使用し、「よこはま動物園正門」と「里山ガーデン正面入口」間の約900メートルを10月5、14両日に往復する。同ガーデンなどで開かれるイベント主催者から運行を受託する。乗客の運賃は無料。

 昨年同じコースで行った実証実験は、バスに搭載した衛星利用測位システムやレーザーセンサー、全方位カメラの情報でハンドルとブレーキを自動制御しながらも、運転手が乗車して安全確認する「レベル2」だった。

 今回は運転手が乗車せず、バス営業所に設けた「遠隔監視・操作システム」により運転を制御する。カメラ映像やマイク音声で車両の状況を把握でき、スピーカーで車内外への呼び掛けも可能だ。

 運転席は無人だが、バスには相鉄バス社員が乗車し、異常が起きた際は緊急停止させる。

 群馬大は「将来的にはバス会社の担当者が1人で、遠隔システムを使って複数のバスを制御できるようにしたい」と話している。同じルートでは10月6~14日に計5日間、運転手が乗車する「レベル2」でのバス運行も行う。

 実証実験は同大と日本モビリティ、相鉄バス、横浜市経済局の4者が行う。相鉄バスは運転手不足対策として自動運転の導入を目指し、2019年4月に同大と共同研究契約を結んだ。

 自動運転バスを巡っては、前橋市と群馬大などによるエリア限定の高速通信規格「ローカル5G」を活用した運行事業も総務省の開発実証プロジェクトに採択されている。同市内で来年2月に公道での試験運行を開始し、22年度の実用化を目指している。

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