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今春完成した群馬県長野原町の八ツ場ダム周辺で、水没地区の生活再建事業として工事が進められている地域振興施設の完成が遅れている。水陸両用バスの発着場所となる横壁地区の「八ツ場湖の駅丸岩」は、昨年10月の台風19号で被災した吾妻郡内の復旧工事や今年7月の長雨などの要因が重なり、9月の完成予定が10月中旬以降にずれ込む見通しだ。県によると、同施設を含め工事中の16事業は年度内に全て完了するという。
「八ツ場湖の駅丸岩」は旧町役場庁舎の外観をモデルにした木造2階建て、延べ床面積655平方メートル。農産物や土産物販売、食堂コーナーも設ける。建物は完成したが駐車場などの工事が続いており、町などによると、災害復旧工事に人手を割かれた上、長梅雨で外構工事ができないことが響いた。
工期は本来、ダムと同様に前年度までだったが、東京五輪関連の建設に伴う資材調達の遅れなどで本年度に繰り越した。このため水陸両用バスは現在、暫定的に道の駅「八ツ場ふるさと館」を発着地点にしている。
指定管理者に決まっている地区住民でつくる丸岩(萩原広太社長)は「観光シーズンを逃し、売れる農産物もない。予定通り完成してほしかった」と残念がる。
県八ツ場ダム水源地域対策事務所によると、繰り越したダム周辺の工事は19事業あったが、川原湯地区のキャンプ場などがある「川原湯温泉あそびの基地NOA(ノア)」を含め3事業を終えた。
今後は川原畑地区の軽食や土産物を販売する「やんば茶屋」が10月、川原湯地区で建設中の「大柏木トンネル」が12月に完成する予定。同事務所は「残り16事業は本年度で終わらせる」としている。