あおり運転容疑で66歳運転手を書類送検 厳罰化後で県内初の摘発
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対向車線にはみ出し、前方の白色ライトバンの右方から迫る大型トラックの車載カメラ映像。この後、幅寄せをするように見える=群馬県警提供

 群馬県安中市の国道18号で前を走るライトバンに並走して幅寄せするなどしたとして、群馬県警交通指導課と安中署は23日、道交法違反(妨害運転)の疑いで、安中市のトラック運転手の男性(66)を前橋地検に書類送検した。あおり運転を厳罰化した6月の改正道交法施行後、県内で同容疑での摘発は初めて。県警は「あおり運転は人の命につながる危険な行為」とし、今後も摘発に努める方針。

◎「前に入られ、腹が立った」
 書類送検容疑は7月15日午後3時15分ごろ、大型トラックを運転し、安中市原市の国道18号を走行。同市の自営業男性(70)が運転するライトバンの走行を妨害する目的で右後方から近づき並走して幅寄せしたほか、蛇行して威圧するなどして著しい交通の危険を生じさせた疑い。

 県警によると、男性運転手は「道を譲ったわけではないのに、前に入られ、腹が立った」などと容疑を認めている。トラックが信号待ちで停止していた際、ライトバンが脇道から前に進入してきたことに腹を立てて行為に及んだとみられる。

 あおられた男性が危険を感じ、国道沿いにある安中署の敷地に逃げ込み、被害を相談。大型トラックの特徴などから車両や運転手が浮上し、その後、トラックのドライブレコーダーや付近の防犯カメラの映像などから容疑を特定した。

 現場は片側1車線。トラックは対向車線にはみ出して幅寄せしたほか、クラクションも鳴らし、約1キロにわたって威嚇していたという。トラック、ライトバンはともに同乗者はおらず、いずれも業務中だったという。車両同士の接触や、けが人はいなかった。

 【メモ】 改正道交法では、あおり運転を「妨害運転」と規定し、他の車の通行を妨げる目的での逆送、急ブレーキ、車間距離不保持、急な車線変更、左からの追い越し、ハイビーム、執拗しつようなクラクション、幅寄せ・蛇行、高速道上の低速走行、高速上の駐停車の10行為が対象。罰則は3年以下の懲役または50万円以下の罰金で違反点数は25点、欠格期間は2年。「著しい危険」を生じさせた場合は5年以下の懲役または100万円以下の罰金、違反点数35点、欠格期間3年となっている。


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