キャベツ酢の糖吸収抑制 穀物酢より効果 前工大本間教授が確認
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 キャベツの搾り汁から作るキャベツ酢について、調味料などとして一般的な穀物酢より少ない量でも体内への糖の吸収を抑える効果があることを、前橋工科大の本間知夫教授(生理学)がマウスの実験で明らかにした。キャベツ酢は嬬恋キャベツの加工品として群馬県などが開発。胃潰瘍などを防ぐ働きがあるとされるビタミンUを多く含んでいる。県や生産者は「健康面への有用性がさらに分かれば、消費者へのアピールにつながる」と期待している。

◎抑制効果長時間続く 特産品で新たな需要を
 酢の機能として、食後の血糖値の上昇を抑える効果があることは知られてきたが、詳しいメカニズムは明らかになっていない。本間教授は専門とする腸の働きへの影響を調べた。

 キャベツ酢と穀物酢、酢酸溶液を用意し、それぞれグルコース(糖)と混ぜた。これにマウスの小腸を浸し、糖の吸収がどの程度抑えられるか検証した。

 その結果、健康飲料として酢を飲む場合を想定し、酸度を0.7%にしたキャベツ酢、穀物酢、酢酸溶液は、いずれも糖の吸収を抑える効果があった。さらに穀物酢と酢酸で効果がみられなかった酸度0.3%でも、キャベツ酢は効果が確認されたという。キャベツ酢は、糖の吸収を抑制する効果が長時間続くことも分かった。

 群馬県は夏秋キャベツの出荷量が全国1位の産地で、キャベツ酢は地域の特産を生かした加工品として県農業技術センターと嬬恋村、川場村農産加工が連携して開発した。本間教授に研究を依頼した同センターは「研究はキャベツ酢の機能性を評価する一助になる。今後も働きを探っていきたい」としている。

 キャベツ酢の商品を「妻の手しごと」のブランドで県内で販売するキャベツ農家の松本もとみさん(55)=嬬恋村=は「効果が研究で確かめられてうれしい。おいしさとともに、健康面でのPRにも生かせれば」と期待している。

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