CSF発生の養豚場 5887頭の殺処分終える 異常報告システムを導入
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 

 群馬県は1日、CSF(豚熱)が発生した高崎市内の養豚場で飼育していた豚の殺処分を終えた。養豚場敷地内への埋却を進め、施設の消毒に移る。各養豚場での異常をいち早く把握するため、県は同日、インターネットを活用し、農家に毎日の状況を報告してもらうシステムの運用を始めた。

◎1日午後4時すぎに完了 延べ1609人が従事
 県によると、殺処分は9月26日午後9時に始まり、24時間体制で1日午後4時すぎに終えた。大きい豚の処分などに時間を要したため、当初の想定より日数がかかった。処分頭数は5887頭で、見込みより約500頭多かった。

 報告システムは、農家がスマートフォンなどを使って豚の体調異常や死亡頭数を毎日、県に報告する。CSFの発生地点から10キロ圏内にある18養豚場で1日から使い始めた。県内全ての養豚場に広げる方針。

 新型コロナウイルス対策で高齢者施設向けに作った発熱報告システムを応用。これまでは異常がある場合に農家が県に連絡していた。

 県によると、ウイルスは感染した野生イノシシや、イノシシの死骸をついばんだ野鳥などが運ぶ可能性がある。今回の感染経路について、国の疫学調査チームが調査を進めている。山本一太知事は同日の記者会見で「国の調査結果を踏まえ県として何ができるか検討したい」とした。

 JA群馬中央会・各連合会の唐沢透会長らは1日、県庁を訪れ、山本知事に感染拡大の防止や風評被害対策などを要望した。面会後、唐沢会長はCSFの感染確認について「まさかという思い。第2の発生が絶対にないよう県と連携していく」と述べた。

 県によると、殺処分には1日午後3時までに延べ1609人が従事。県職員や自衛隊員のほか県内外の獣医師、県建設業協会、県農村整備建設協会などが協力した。

◎侵入防護柵 設置も小動物侵入の恐れ 高崎市が19の養豚農家を点検
 CSF(豚熱)を巡り、高崎市は1日、市内19の養豚農家の設備を緊急点検した結果を公表した。全農家がイノシシ侵入防護柵を設けていた一方、ウイルスを運ぶ恐れがあるネズミなどの小動物はいずれも侵入が可能な状態だった。8農家は防鳥ネットが未設置で、豚舎の壁に損傷がある農家もあった。市は点検により必要となった小動物対策などの改修費を補助する。

 また藤岡市とJAたのふじは同日、市内の5養豚農家に消石灰20袋と消毒液20リットルをそれぞれ配布すると発表した。感染防止のため、市は防鳥ネットの設置経費の4分の1を補助することも決めた。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事