トラクター盗難が急増 8カ月で14件 昨年1年間の倍に 県警が捜査
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 農作業に使うトラクターの盗難被害が今年に入って群馬県内で急増していることが3日、関係者への取材で分かった。約1000万円の大型トラクターが盗まれた地域もあり、JAなどが警戒を強化している。群馬県警は窃盗事件として調べている。

◎捜査関係者「今年は明らかに多い」
 県警によると、1~8月の被害届は計14件で、昨年1年間の7件を大きく上回っている。地域は前橋、高崎、伊勢崎、太田、館林の5市と、利根、邑楽の2郡に及んだ。同じ農家で2台が盗まれたケースもあった。ある捜査関係者は「農機の盗難は毎年発生しているが、今年は明らかに多い」と眉をひそめる。

 館林市多々良地区では6月ごろ、JA邑楽館林の組合員の農家が所有する大型トラクター1台(1000万円相当)が盗まれた。JA担当者は「被害額が大きく、管内の農家に注意を呼び掛けた」と話した。

 太田市藤阿久町では7月、農家自宅の敷地内に止めてあったトラクターから「煙が出ている」と近くの住民から通報があった。太田署によると、何者かが鍵を使わずにエンジンをかけようとした形跡があり、その際に煙が出たとみられる。

 相次ぐ被害を受け、群馬県は各市町村やJAを通じてチラシを配布し、倉庫での保管や施錠の徹底、警報器の設置などを呼び掛けている。農林水産省も9月、公式ツイッターでトラクターを含む盗難について注意喚起した。

 県内では7月以降、豚や果物が大量に盗まれるなど、農家を狙った盗難が相次いでいる。埼玉県などでも同様の被害が確認されている。

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