制作過程を一般公開 中之条町アーティスト・イン・レジデンス
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 芸術家や研究者らが地域に滞在し、その歴史や文化を作品で表現する「中之条町アーティスト・イン・レジデンス」(群馬県中之条町主催)の一般公開が12日、旧伊参小校舎を活用した伊参芸術文化創造施設「イサマムラ」で開かれた。町で来年開かれる現代アートの祭典「中之条ビエンナーレ」への出品を目指した8組9人が、制作活動の過程を披露した。

 テーマは「石に見られて」。石や植物、ウイルス、人工的な構造物などから人がどう見られているのかを探る。出展者は9月15日から約1カ月かけて、町内に宿泊したり、通ったりして調査を続けてきた。

 愛知県在住の鈴木孝幸さんは同県から中之条町の間に落ちている石を集めて展示し、「別々の場所にあると認識されるもののつながりを見せた」と話す。本県と東京都に活動拠点を置く山田沙奈恵さんは「伝統野菜が気候変動に応じてその場所にどうなじんでいくのか考えたい」と同町六合地区の伝統野菜を主体に映像をまとめた。

 新型コロナウイルス感染症の影響で開催が危ぶまれたが、海外在住の作家2人をリモート参加とし、来場者を事前申し込みの少人数にして開催にこぎ着けた。出展者の一人で群馬大教育学部の喜多村徹雄准教授は「コロナがあっても開催する事例が必要。全国的にも紹介できる素晴らしい取り組み」と話した。

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