コロナ対策が要因か 他の感染症が激減 インフルは警戒
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 新型コロナウイルス感染が群馬県内で初めて確認された3月以降、他のほとんどの感染症で県内の患者数が例年より減ったことが15日、県衛生環境研究所(衛環研)の集計で分かった。基本的な衛生管理の徹底と外出自粛の影響とみられ、子どもの夏風邪である手足口病などが激減した。一方、冬場のインフルエンザ流行は「予測できない」として、警戒を怠らないよう呼び掛けている。

 小児科関係では、手足口病は大きく流行しているとして注意を促す「警報」が4年ぶりに出なかった。ヘルパンギーナも含め、今年は感染報告がほとんどない状況が続いている。秋から春に増えるRSウイルス感染症も低水準だ。

 医療機関に全数報告を求めている感染症では、O157などの腸管出血性大腸菌感染症が、昨年は第41週までに87例あったが、今年は同週まで(11日まで)に46例と半減した。昨年流行した百日ぜきは265例から75例へ急減し、4月13日以降は1例のみとなっている。

 温浴施設で感染することが多く肺炎などを引き起こすレジオネラ症は昨年、過去最高を記録したが、同じく65例から32例へ減っている。ただし第41週に6例発生しており、予断は許さないという。

 衛環研によると、感染症の多くは清潔を保ち、人混みを避ける行動で防ぐことができる。新型インフルエンザが問題となった2009年にも感染性胃腸炎などの患者が減少傾向を見せた。今回も新型コロナの感染防止で手洗いやマスク着用を徹底し、体調不良時や不要不急の外出を控えるようになった社会の変化が要因と考えられるという。

 ただ、冬にかけて例年のようにインフルエンザが流行するか、衛環研は「現時点で予測できない」と明かす。そもそも流行の時期が毎年異なり変異もあり得る上、新型コロナ感染拡大を受けた社会の変化がどのように影響するか読み切れないためだ。国が新型コロナとの同時流行への備えを検討していることを挙げ、「今後の情報に注意し、冬場も気を緩めず予防策を取ってほしい」としている。

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