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前橋市内の農業法人で実習しているスリランカ国籍の技能実習生の女性(40)が16日、群馬県庁で記者会見し、上司から日常的な暴言や暴力を受けていると告発した。技能実習生に対するパワハラや長時間労働などが全国で問題となる中、協力する労働組合は「明らかな人権侵害」と指摘した。
女性は2018年12月に来日し、19年2月からキュウリや小松菜の手入れなどに従事。女性によると、半年後から上司から寮で暴行を受けたり、暴言を吐かれたりするようになった。「コロナ禍で経営が厳しくなり、暴言が激しくなった」とする。スリランカからの別の技能実習生2人も同様の被害を受けたという。
「嫌だったらスリランカに帰れ」「いらねえよ、てめえなんか」などと男性が怒声を上げる音声も公開。7月に録音したとされる。女性は「優しい安全な国というイメージが、暴力を受け、日本ってこういう国なのかと思うようになってしまった。同じような被害が生まれないためにも、何とかしてほしい」と訴えた。
労働組合の総合サポートユニオン(東京)は、女性は他の実習先への転籍を希望しているが、監理団体や外国人技能実習機構から紹介はなく、実習先から十分な指導を受けられない状況だと説明。組合は同日、一部賃金不払いなどが労働基準法違反に当たるとして、前橋労働基準監督署に申告し、県にも支援を求めた。
訴えに対し、農業法人代表の男性は、女性の上司である管理責任者による暴言を認めた一方、暴行を否定した。男性は「女性が農作業を拒否するなど勤務態度が良くないため関係がこじれた」と説明。「働く環境はできる限り整えている」と主張した。
千葉県の監理団体の担当者は、農業法人の対応について「(女性らの)労働時間を守り、賃金もきちんと支払っている」と説明。仲裁に複数回入っているという。女性の別の実習先を探しているが、現時点で見つかっていないとしている。