「氷河期世代×eスポーツ」就労支援へ県が人材育成 就職を後押し
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 バブル崩壊の影響で雇用環境が厳しい時期に就職活動をした就職氷河期世代を対象に、群馬県は19日、対戦型ゲームで勝敗を競う「eスポーツ」の周辺産業で活躍できる人材の育成に乗り出すと発表した。eスポーツは、政府が2025年に市場規模を700億円に広げることを目標に掲げる、今後の成長が見込まれる分野。オンラインでの講義や模擬大会の運営などを通して人材を育て、イベントの企画運営をはじめとする関連産業への就職を後押しする。

◎プロの仕事を体験しながら習得 市場拡大見据え早めの後押し
 政府は、大会運営などのeスポーツの直接的な市場を18年の44億円(推定値)から、25年に600億~700億円に広げることを目標に設定。関連機器業界のほか、大会開催時の飲食店や宿泊施設の利用などを含めた経済効果を18年の338億円から25年に2850億~3250億円に引き上げることを目指している。

 県は今後の成長が見込める産業分野としてeスポーツに注目し、安定した職業に就けず自信を失った30代半ばから40代半ばまでの就職氷河期世代が参入できるよう、知識や技術の習得、向上を後押しする。

 11月にはeスポーツのイベントを企画運営する企業の代表者によるオンライン講演会を開催。eスポーツ産業にどのような職種があるのかや、市場の動向などを紹介してもらう。

 12月5、6日にはGメッセ群馬(高崎市)で、職種別の講習会と、模擬大会の運営を予定。初日の職種別講習会では(1)大会の現場を取り仕切るディレクター(2)大会を運営する事務局(3)eスポーツ分野の広報宣伝―の三つの職種について実際に作業しながら解説する。

 2日目にはeスポーツの模擬大会を開催する。人気ゲーム「ぷよぷよ」のプロ選手や、有名ゲーム実況者を招いて大会を運営。実際の大会運営を間近に見ることでノウハウを学び、eスポーツ産業への就労を目指してもらう。

 市場規模の拡大に伴い、関連する事業者の増加が見込まれることから、県は今後、群馬県近郊を中心に新規参入企業の動向などを注視しつつ、県内の人材と事業者を引き合わせることも視野に入れる。

 県eスポーツ・新コンテンツ創出課は「eスポーツは成長を見込める分野。将来的にアドバンテージが生まれるよう、早めの就職を後押ししていきたい」としている。

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