新型コロナ治療薬候補アビガン ウイルス増殖抑制の仕組み解明
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群馬パース大

 新型コロナウイルス感染症の治療薬候補「アビガン」について、群馬パース大(高崎市)は21日、木村博一・同大大学院教授らの研究により、アビガンが同ウイルスの増殖を抑制する仕組みを解明したと発表した。

◎木村教授「新薬開発にも貢献できる」
 アビガンは富士フイルム富山化学(東京)が開発し、新型コロナ治療薬として16日に厚生労働省に承認申請したことを公表している。木村教授らの研究は、効果に関する医学的根拠を補強することになる。

 木村教授と同大の佐田充講師らは高性能コンピューターで分子モデルのシミュレーションを行い、ウイルスのゲノム(全遺伝情報)の複製に関係するタンパク質にアビガンが及ぼす作用を分析した。ゲノム複製に重要な酵素の働きを抑え、複製そのものを阻害することが判明した。

 木村教授は「新型コロナウイルスを抑制する仕組みが分かると、臨床医もアビガンを使いやすくなるだろう。新薬開発にも貢献できる」と話している。

 アビガンは新型インフルエンザの治療薬としては既に承認され、富士フイルム富山化学は臨床試験で、新型コロナの症状を早期に改善する効果を確認している。国内で認められている新型コロナ治療薬は「レムデシビル」と「デキサメタゾン」があり、アビガンが認められれば3例目となる。

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