小中学校の不登校が最多 19年度 いじめ減少も高水準のまま
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 群馬県内の公立小中学校で2019年度、不登校だった児童生徒は前年度比154人増の2608人だったことが22日、文部科学省と県教委の問題行動・不登校調査で分かった。小学生は110人増の772人で7年連続増、中学生は44人増の1836人で6年連続増となり、ともに記録が残る01年度以降で最多だった。長期欠席の状況を正確に把握し対処しようとする動きが広がったことが背景にあるとみられ、学校現場では児童生徒ごとの課題を解消できるよう支援を続ける。

 県教委によると、小中学生全体に占める不登校の割合は1.8%だった。高校生の不登校は91人減の710人で3年ぶりに減少した。県内公立小中学校、高校の合計は63人増の3318人となった。

 県教委や各校は不登校を問題行動とは見なさず、一人一人のトラブルや不安そのものの解消と社会的自立に向けて引き続き支援する。

 特に進学時にギャップを感じて学校になじめなくなる事例を課題と捉え、小中や中高の間で相互に子どもが見学したり教員が出向いたりと工夫する。19年度、学校の指導で登校するようになった児童生徒は計900人だった。特別支援学校については不登校の数を集計していないが、皆無ではないという。

 一方、いじめの認知件数は、小中高校と特別支援学校を集計した。19年度は4777件で44件減ったが、2年前との比較では2倍近い水準だった。心身に深刻な被害が生じるなどの「重大事態」は6件。パソコンや電子機器を使ったものは172件と13件増えた。特に高校の内訳で「パソコンなどで誹謗中傷」が22%(78件)を占め、内容別で2番目に多かった。

 小中高の暴力行為は269件で68件減。うち小学生は6年ぶりの減少で、児童間暴力が大きく減った。高校中退者は708人で44人減った。

 全国の国公私立の小中高校と特別支援学校が19年度に認知したいじめは、前年度より6万8563件増えて61万2496件となり、過去最多を更新した。「重大事態」も2割増の723件で最多。いじめを1件でも確認した学校は82.6%に上った。

 不登校について文科省は「新型コロナウイルス感染症が不登校にどういった影響を与えるかなど、20年度の状況を注視する」としている。

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