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群馬県の桐生市消防本部が推進する「防犯ブザーの救急活用」に共鳴した、千葉県の小学5年生、渡辺祐輝君(11)が、同本部に防犯ブザー120個を寄贈した。渡辺君は25日、同本部を訪れ、荒木恵司桐生市長から感謝状を受け取った。
◎夢は消防士 全国の消防本部を訪問
渡辺君は記録映像を通して、福島県の双葉消防本部が東日本大震災と福島第1原発事故の影響で厳しい状況にあることを知り、2年前から両親と全国の消防本部400カ所を回り、応援メッセージを集めている。桐生市消防本部には2月に訪れ、斎藤友善特別救助隊員(37)が提案する防犯ブザーで命の危険を周囲に知らせる活動を知った。お年玉などでためた8万円で防犯ブザーを購入し、8月に寄贈した。
斎藤隊員の提案は、市の職員提案アイデアの審査会で最高賞となり、同本部がPR動画「音で救える命がある」を制作、ユーチューブで公開している。
消防士になるのが夢という渡辺君は感謝状を受け取り、「防犯ブザーを救命に使うのは素晴らしい取り組み。消防士は危険な仕事です。必ず無事に戻ってきてください。応援しています」と話した。
渡辺君は、静岡県吉田町の倉庫火災で殉職した消防士、森西雄也さんとも応援メッセージを集める活動の中で知り合った。渡辺君の父親(40)は「火災後、命懸けで働く消防士の職責の重さ、命を救うことの意味を本人なりに考え、防犯ブザーの寄贈を思い立ったようだ」と話した。