自宅アパートで豚を解体 容疑のベトナム人技能実習生4人を逮捕
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豚の解体が行われていたアパートの一室に家宅捜索に入る県警捜査員=28日午前11時半ごろ、太田市由良町
アパートの一室から押収された豚肉や解体に使われた包丁など

 県内外の農家から家畜や果物が相次いで盗まれた窃盗事件に絡み、群馬県警生活環境課と太田署は28日までに、アパートの台所で豚を解体したとして、と畜場法違反の疑いで、ベトナム国籍で太田市由良町の男(27)ら技能実習生4人を逮捕した。県警は4人が同居するアパートから複数の豚肉の塊や包丁などを押収、豚の入手先など連続窃盗との関連について詳しく調べている。同容疑での摘発は県内で初めて。

◎上旬にウリ盗んだ疑いで逮捕 アパート捜索で判明

 4人の逮捕容疑は共謀して7月ごろ、と畜場以外の場所となる自宅アパートの台所で、食用として豚1頭を解体した疑い。豚は盗まれたものとみられ、別の場所で殺され運び込まれた可能性が高い。

 県警は4人の認否について明らかにしていないが、一部は認めているという。今月4日、男を同市沖野町の畑からウリ5個を盗んだ疑いで逮捕。7日に自宅アパートを捜索したところ、豚の買い取りを募る会員制交流サイト(SNS)に投稿された画像と室内の様子などが似ていたため、と畜場法違反容疑で8日に改めて捜索した。現場からこれまでに豚肉の塊14個や包丁5本、スマートフォンなど計47点を押収している。

 26日に入管難民法違反容疑で摘発したベトナム人グループなどとの関係についても調べている。

◎アパートから牛刀など押収 子豚丸焼き動画も投稿
 自宅アパートの台所で豚を解体したとして、太田市のベトナム人技能実習生の男4人が28日、と畜場法違反容疑で摘発された事件。男らは複数回にわたり豚を解体し、会員制交流サイト(SNS)に子豚を丸焼きにする様子も投稿していたという。解体に使われたとみられる牛刀などが押収されており、県警は日常的に豚を解体して食肉加工し、一部を転売していた可能性もあるとみて、入手経路や他に関与した人物の有無などについて調べている。

 逮捕された4人は2017年12月から18年7月にかけて技能実習生として来日。共同生活し、自動車部品関連の工場で実習していたという。

 事件は、このうち1人が今月4日、同市沖野町の畑からウリを盗んだ窃盗容疑で逮捕されたことで発覚。県内外で家畜や果物が相次いで盗まれる連続窃盗事件に絡み、県警が情報を分析していたベトナム人コミュニティーのSNSに投稿された画像と、自宅内の様子やバーベキューの痕跡などが酷似していたという。逮捕された男の1人は以前、SNSを通じて解体した豚肉の買い手を募っていたとみられる。

 押収された豚肉はいずれも室内の冷凍庫にあり、床には家畜の毛も落ちていたという。肉の発送に関する伝票などは見つかっていない。男らは車を所有しておらず、県警は盗んだ豚を買い取るなどして自宅で解体していた可能性もあるとみて調べている。

 県警は28日午前、4人が同居していた自宅を家宅捜索。これまでに豚肉の塊や解体に使ったとみられる牛刀などの刃物、スマートフォン、手帳などを押収した。

◎バーベキューで子豚や鶏を丸焼き…周辺の住民目撃

 と畜場法違反容疑で逮捕されたベトナム人技能実習生の男4人が住んでいたアパート周辺は住宅が建ち並び、交通量も多い一角。周辺住民によると、アパートには数年前からベトナム人ら外国人が多く住むようになったという。

 アパートに住む外国人が敷地内にある駐車場でバーベキューをしながら、子豚や鶏を丸焼きにする様子が複数の住民に目撃されていた。夏ごろに目にしたという女性(46)は「(子豚などを)どうやって入手したのか不思議だった。ニュースで家畜窃盗を知って『もしかしたらあの子豚は盗んだのだろうか』と思っていた」と振り返る。

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