「コロナで仕事なく」 太田の知人頼る 入管難民法違反の容疑者
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入管難民法違反の疑いで13人が逮捕された26日、太田市にある容疑者らの自宅で家宅捜索が行われた(27日付より)

 県内外の農家から家畜や果物が相次いで盗まれた大量窃盗事件に絡み、入管難民法違反(不法残留など)の疑いで群馬県警に逮捕された太田市のベトナム人13人のうち、一部の容疑者が「新型コロナウイルスの影響で仕事がなくなり、群馬のベトナム人コミュニティーを頼った」などと供述していることが30日、捜査関係者への取材で分かった。県警は、グループの大半はもともと県外の技能実習生だったが、コロナ禍で経済的に困窮したことなどから群馬県に移り、一部は家畜窃盗に関与した可能性もあるとみて調べている。

◎技能実習生ら 全国から集まる
 捜査関係者によると、逮捕されたベトナム人の多くは県外の技能実習生などとして来日。茨城や埼玉、東京といった近隣のほか、静岡、岐阜、島根、熊本など全国各地から群馬県に集まってきた。待遇に不満を抱くなどして実習先を失踪した例もあるとみられる。

 このうち一部は在留期限が切れた後も日雇いなどで収入を得ていたが、コロナ禍で仕事を失い、経済的に困窮。知人や会員制交流サイト(SNS)を通じ、同市に移ってきたという。来日の際の費用などのため、それぞれ数十万~100万円程度の借金を抱えていたとみられる。

 グループが拠点としていた同市の貸家2棟には以前から複数のベトナム人が出入りしており、26日の家宅捜索時も男女計19人が居住していた。

 入管難民法違反で逮捕されたのはベトナム国籍で太田市新田上中町の自称カラオケ店経営の男(39)ら20~30代の男女13人。群馬県警が県内外で多発した大量窃盗事件を捜査する中で、この拠点が浮上した。

◎と畜場法違反容疑の3人送検…群馬県警
 大量窃盗事件に絡み、太田市内の自宅アパートで許可を受けずに豚を解体したとして、群馬県警は30日、と畜場法違反容疑で太田市由良町の技能実習生(32)らベトナム国籍の男3人を前橋地検に送検した。

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