保護所分散で定員超過 1/4の34日に 群馬・中央児童相談所上半期
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 

 群馬県の中央児童相談所(前橋市)に設けられた一時保護所の本年度上半期(4~9月)の定員超過日数が前年同期の4分の1程度となる34日に減少したことが、県の集計で分かった。4月に東部児童相談所(太田市)に一時保護所が開設され、入所者が分散されたことが背景にある。

 県児童福祉・青少年課によると、中央児相の保護所は定員36人で、2019年度上半期の定員超過日数は142日だった。

 関係機関と連携を強める中で虐待が疑われる事案の早期発見が進み、積極的な一時保護を行ってきたことから、近年は超過状態が慢性化。日によっては定員の倍近い人数を受け入れるケースもあった。

 定員超過の解消のため、県は東部児相の移転と同時に、県内2カ所目となる定員30人の保護所を設置。中央児相の保護所で定員超過の状況が改善し、東部児相での超過も4~9月では2日に抑えられている。

 中央児相の保護所では1日当たりの平均入所人数も減少し、昨年4~9月の45.7人から今年同期は33.0人となった。東部児相の保護所は4~9月に14.4人だった。

 状況改善により、中央児相の保護所では生活のさまざまな場面で子ども同士が適切な距離を保てるようになったという。平井敦子生活こども部長は「子どもに寄り添った手厚いケアができたと考えている」としている。

 一方、西部児童相談所(高崎市)を含む県内3カ所の児相が受け付ける児童虐待の相談は増加傾向が続く。本年度は9月末までに1162件(速報値)で、年間で最多となった昨年同時期の982件を上回っている。児童虐待への対応は重要度の高い課題で、同課は「子どもの安全を守ることが最優先」として、定員超過の改善のために保護を控えることはないとしている。

 一時保護所 児童福祉法に基づき、虐待などの被害を受ける恐れのある児童を一時的に親元から引き離して保護する施設。原則2カ月までの保護期間中に、児童養護施設への入所や家庭復帰、里親への委託などの処遇を決める。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事