無限の快進撃に乗ろう 映画「鬼滅の刃」興収歴代3位 特産コラボグッズ、聖地巡礼…
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JR高崎駅の新幹線改札内に設置された「鬼滅の刃」の記念撮影スポット(c吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable)

 全国公開中のアニメ映画「劇場版『鬼滅きめつ)のやいば』無限列車編」が快進撃を続ける中、物語を連想させる場所への“聖地巡礼”や、群馬県の特産品を生かしたコラボグッズが誕生するなど、県内にもさまざまな形で波及している。関係者は「若い世代が伝統文化に興味を持ってもらう好機」と期待を寄せる。同映画を巡り、配給元の東宝とアニプレックスは24日、興行収入が23日までに259億1千万円、観客動員数は1939万人に達したと発表。公開から39日間で、国内興収歴代3位となった。

JR高崎駅では、主人公の竈門炭治郎かまどたんじろうや妹の禰豆子ねずこ我妻善逸あがつまぜんいつら主要キャラクターを模した5体のだるまが、記念撮影用のパネルとともに新幹線改札内の待合室付近に設置されている。高崎市特産のだるまにちなみ、JR東日本高崎支社などが12月末まで実施している映画との連動企画。駅利用客の多くが通り掛かりに撮影している。

 安中市のおぎのや横川店などでは、5体のだるまをデザインに取り入れたオリジナルストラップが販売されている。

 桐生市の周敏織物は、主要キャラクターの着物と同じ市松模様や麻の葉、うろこ柄のマスク製造を始めた。会員制交流サイト(SNS)を通じて同社に購入希望のコメントが寄せられたり、使い心地の良さから繰り返し購入したりするファンもいるという。周東拓哉専務(35)は「アニメ人気の高まりを機に、日本の伝統文様を知ってもらう機会になれば」と話す。

 榛東村の卯三郎こけしは昨年、炭治郎ら四つのキャラクターのこけしを期間限定で販売した。現在は販売していないものの、工房では職人が手掛けた「鬼滅こけし」を見本にした絵付け体験ができる。

 休日に20人程度が体験に訪れるが、半数以上が鬼滅の刃のキャラクターを絵付けするという。岡本有司社長は「大好きなキャラだからか、こちらが指導しなくても上手に仕上げていく」と驚いていた。

 一方、意外な形で注目を集めているのが、巨大な天狗(てんぐ)面で知られる沼田市の迦葉山弥勒寺(羽仁素道山主)。物語序盤の主要人物で、炭治郎の師匠、鱗滝左近次(うろこだきさこんじ)が特徴的な天狗面で素顔を隠していることから、ファンの間で大量の天狗面がまつられる同寺が話題になっている。

 同寺によると、新型コロナウイルスの影響で参拝客数が落ち込んでいるものの、鬼滅ファンとみられる人たちが目立つという。寺の関係者は「参拝客が戻ってくる一つの要素になれば」と期待した。

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