ゆっくりズムな街に 桐生で環境に優しい交通探るイベント
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お披露目された新型の低速電動バス「eCOM-4」

 ゆったりと走り、環境にも優しい交通手段「スローモビリティ」を活用したまちづくりの推進に向け、群馬桐生市などは29日、同市の桐生地域地場産業振興センターで、「未来の環境と健康の集い」を開いた。有識者らによるパネルディスカッションを通じ、市内外から参加した約80人が将来の交通インフラについて考えた。会場前で、新型の7人乗り低速電動バス「eCOM-4」がお披露目された。

 荒木恵司市長と、市環境先進都市将来構想推進協議会の宝田恭之会長が「ゆっくりズムのまち桐生」を宣言。持続可能な社会の実現を目指すとした。

 荒木市長は「ゆっくりとしたリズムで触れ合いを築き、環境も守る都市を実現したい」とあいさつ。宝田会長は「スローモビリティを象徴とし、ゆったりと心地よい未来をつくるために一歩を踏み出したい」と力を込めた。

 パネルディスカッションでは、市と群馬大の共同提案で文部科学省の支援事業に選ばれた「次世代モビリティの導入による持続可能な地方都市モデルの構築」の進捗しんちょくについて、板橋英之・同大大学院理工学府教授が報告。パネリスト7人が意見を交わした。

 質疑応答で、「新幹線やリニアモーターカーなど速さを求める価値観もある」とする会場からの指摘に、パネリストを務めた金井昌信・同学府教授は「桐生は『ゆっくり』の価値観を選び、提案したということ。今後はどの地域も独自の発想で価値観を選ぶことになるのでは」と答えた。

 イベントは、市と同協議会、きりゅう市民活動推進ネットワーク、同学府の共催。ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」でも配信され、20人以上が視聴した。

 新型の低速電動バスは、社会実験などで用いられている「MAYU」をさらに小型化した形状で、木製のテーブルと椅子を配置。公道での走行実験が年明けに予定されている。

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