「剣道の魅力伝えたい」 高崎の道場で渡辺正行さんら 動画収録
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「技の前の過程が大切」と語る谷さん(右)の話を聞く渡辺さんたち=4日、高崎市

 剣道の普及を通して礼節や潔さの大切さを知ってもらおうと、タレントの渡辺正行さん(64)らが出演する動画投稿サイト、ユーチューブの番組「剣道まっしぐら!」の収録が3、4の両日、群馬県高崎市内であった。昇段審査に向けて同市の範士八段、谷勝彦さん(63)が指導した。少子化や新型コロナウイルスの影響で剣道を取り巻く環境も厳しいが、渡辺さんたちは魅力を広めたいと意気込む。

◎今は「自分でやる剣道」に…渡辺さん
 「めーんっ!」。りんとした掛け声が4日、同市倉賀野町の剣道場、龍星館に響いた。「一番最後の面が一番良かった。力が抜けていた」。谷さんに指摘され、渡辺さんは「はい」と応じた。現在は五段で、来春に六段の昇段審査を受ける予定。着装や礼法、本番を想定した立ち会いなどでみっちりと研さんを積んだ。

 「中学高校の時は『やらされる剣道』だったが、今は『自分でやる剣道』に変わってきた」と、上毛新聞の取材に応じた渡辺さん。大学進学を機に競技から離れたが、50代半ばの時のテレビ番組がきっかけで、再び本格的に竹刀を握った。多忙な仕事の傍ら週1回程度、稽古を続ける。

 芸能界とは別の仲間ができたり、年齢を問わず教えてくれたり、70、80代になっても元気に競技ができたり。「昔やっていた人も気軽に再開できる。縁がなかった人たちにも、剣道を通じて日本人が忘れがちな大切なものを伝えたい」

 一緒に収録に臨んだ女優でタレントの佐藤あかりさん(24)は、高校時代にインターハイで団体3位になり、青山学院大でも体育会剣道部で鍛錬した。「剣道をしていなかったら渡辺さんにも会えなかった。自分の幅を広げてくれている」と競技に感謝した。

 新型コロナの感染予防として、剣道も面の中でマスクを着けたり、練習時間を工夫したりと変化を余儀なくされている。少子化や余暇の多様化で競技人口も伸び悩む。慶応大の体育会剣道部師範なども務める谷さんは「発信力や知名度が高い渡辺さんたちが一生懸命に稽古することは、普及へとても良い影響があるだろう」と歓迎した。

 収録の動画は年明けに番組内で公開される予定。

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