《新型コロナ》5市の飲食店に時短要請 群馬県が検討 新規陽性が最多の49人
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 新型コロナウイルス感染症患者の急増を受け、山本一太・群馬県知事は9日、新規陽性者が特に多い桐生、伊勢崎、太田、館林、みどりの5市にある飲食店などに対し、営業時間の短縮を要請する方向で検討していると明らかにした。県内では同日、新たに49人の陽性が発表され、日ごとの発表人数としては過去最多を記録。伊勢崎市内の介護施設では同日までに、入所者ら5人の感染が確認され、県はクラスター(感染者集団)が発生したとみている。

 県内での感染確認は累計1482人(うち24人死亡)となった。

 山本知事は営業時間の短縮要請について、10日に対策本部会議を開き、同日の陽性者を踏まえ最終判断すると説明。対象店舗や要請の期間、店への協力金などの対応については今後詰めるとした。

 山本知事は「大変深刻な状況。できる限り経済活動を制限する措置を回避したいと言ってきたが、この時点では地域を限って、ある程度の要請をせざるを得ない」と述べた。県庁で記者団の取材に答えた。

 県は11月28日、独自指針に基づく警戒度を2から3に引き上げたが、事業者への営業時間短縮要請には踏み込まなかった。

 県と前橋、高崎両市が9日発表した陽性者49人は、10歳未満~90代の男女。居住地別の内訳は伊勢崎市14人、前橋市8人、太田市7人、桐生市6人、高崎市5人、館林市4人、富岡市とみどり市が各2人、渋川市が1人。

 県によると、県内医療機関が受け入れる重症者は9日時点で10人で、過去最多となっている。

 クラスターが発生したとみられるのは、伊勢崎市の短期入所生活介護事業所(ショートステイ)。県は9日、90代の入所者3人と50、60代の職員2人の感染を確認したと発表した。感染拡大を防ぐため、濃厚接触者の特定などに一体的に取り組む対策チーム「C-MAT」を派遣する。

 運営法人はホームページで、事業所が桑原ショートステイ(同市馬見塚町)だと公表した。

 県によると、他の利用者21人と職員14人、関係者25人の陰性が既に確認された。県内の高齢者施設のクラスター疑い事案は3例目。

 運営法人のホームページによると、入所者1人が8日に感染症ではない病気で関連病院を受診し、前日に発熱があったため念のため発熱者専用の仮設診療室で抗原検査を行ったところ、陽性だった。事業所は新規入所を、隣接のデイサービスセンターは運営を当面休止する。

 県は感染した可能性のある人を特定できており、周知する公衆衛生上の必要性が低いとして今回は施設名を公表しなかった。

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