《みんなの疑問 特別取材班》初詣の感染対策 どうなっている?
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 「初詣のコロナ対策はどうなっている?」。こんな質問が「みんなの疑問 特別取材班」に寄せられた。新春恒例として参拝客が詰め掛け、密集になりやすいことが懸念されている。神社本庁(東京)は感染対策ガイドラインを作成し、各神社に事情に合わせた対策の徹底を要請。群馬県内の寺社は密になりやすい縁起物の売り場を縮小するなど工夫するが、感染を警戒してアルバイトの巫女みこが集まりにくいなど例年にはない苦労も。関係者は「感染予防対策を徹底し、参拝の分散を呼び掛けるしかない」と頭を悩ませる。

 県内外から参拝客が訪れる高崎市の榛名神社は、祈願の際、社殿に入れる人数を1団体につき代表者のみに制限する。3密を防ぐ目的で、今月中旬から参拝が落ち着く2月末までを予定する。受領所では、お守りや縁起物の販売を4分の1程度に減らし、帳面に記載する御朱印は当面、すぐに渡せる紙朱印に切り替えて接触を最小限に抑える。大みそか深夜に餅をまく神事「天狗てんぐ祭」も人出が予想されるため取りやめる。

■ひしゃくを撤去
 例年三が日で計約10万人が参拝する前橋市の総社神社も1月中は拝殿内の入場人数の制限を検討。参拝時に不特定多数の人が触る手水舎のひしゃくと鈴緒は既に撤去した。境内の各所にマスク着用や手指の消毒を呼び掛ける看板を新たに設置するという。

 「水沢観音」として親しまれる渋川市の水沢寺では新年の護摩祈願に訪れる参拝客の本堂への入場を当面見合わせる。毎年受け付けが混雑するため、数を増やして対応する予定で例年よりも人手が必要と見込む。

■バイト希望者が減
 ただ巫女をはじめとするアルバイトが集まりにくい状況で、山本徳明住職(48)は「感染を心配してか希望者が少ない」とこぼす。初詣の分散についても「参拝時期が長引けば、いつまで(人員配置などの)対策を続ければいいのかという難しさもある」と指摘した。

 伊勢崎市の小泉稲荷大社は、年明けから鳥居の中を参拝客が列をなす光景が風物詩だ。列は避けられないとしつつ、間隔を空けて並ぶよう注意したり、受け付けに集中しないように人の流れを一方通行にしたりする密集対策を検討する。田村耕平氏子総代長(72)は「初詣はいつ訪れても御利益がある。こんなご時世なので参拝する時は感染対策を心掛け、混雑を見て控えるなどしてほしい」と話した。

 初詣の対策を巡っては、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会が境内での飲食を控え、混雑回避や適切な距離確保の必要性を訴えているほか、全国8万の神社を包括する神社本庁が各神社にガイドラインに沿って、事情に応じた適切な対応を求めている。(茂木勇樹)

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