沼田官製談合 市課長ら再逮捕へ 別の入札でも漏えい容疑 県警
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 群馬県の沼田市発注工事を巡る官製談合事件で、別の工事の入札に際して非公表の価格に関する情報を漏らした疑いが強まったなどとして、県警は11日にも官製談合防止法違反などの疑いで、同市下川田町、同市契約検査課長の男(56)と、同市利根町多那、会社取締役の男(66)の両容疑者を再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で10日分かった。県警は複数の入札で価格情報が漏えいしていたとみて調べを進める。

 捜査関係者によると、2人は共謀して市発注の汚水管の埋設工事の指名競争入札に際し、非公表だった価格情報を漏らし、昨年8月2日に同社に予定価格(787万円)に近い770万円で落札させて入札の公正を害した疑いが持たれている。落札額は約97.8%だった。

 また、これまでの県警の調べに対し、課長が「(地元業者と関係を築くことで)役所内で評価してもらいたかった」などと供述していることが判明。金品の授受などについては否定しているという。県警は情報漏えいにつながる動機について、さらに慎重に調べていく方針。

 県警は2人を11月21日に官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕。共謀して10月、市発注の水道関連工事の一般競争入札に際し、予定価格と最低制限価格を漏らし、同社に最低制限価格と同額の822万円で落札させた疑いが持たれている。課長は2018年4月から市発注の入札や契約に関する業務を行う市契約検査課長を務めており、価格情報を知り得る立場だった。

再発防止求め決議案 沼田市議会、発議決める

 沼田市発注工事を巡る官製談合事件に絡み、市議会は市に対し、入札結果の検証を強化したり、専門家の意見を聞く第三者委員会を導入したりするなど、再発防止を求める決議案を発議することを決めた。12月定例会最終日の11日に提出する。

 市議の一人は「沼田では過去に公正取引委員会の勧告を受けるなど、これまで何度も談合が問題となってきた。これ以上繰り返さないため、行政と議会が一体となって取り組む必要がある」としている。

 市発注の工事を巡っては最低制限価格と同額で複数回落札されていたことが判明している。市は、同額での落札があった場合は手続きに問題がなかったかを確かめるといった検証態勢を整えるほか、適正な業務執行を確保するための仕組みとなる「内部統制」の導入も検討している。

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