群馬県警戒度4 基準不明でこんなときどうしたら… 広がる困惑
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 新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、群馬県が17日夜に打ち出した独自指針で最も深刻な警戒度4への引き上げ方針。行事・大会の開催や会食の人数などについては具体的な基準が示されず、多くは個々の判断に委ねられている。方針表明から一夜明けた18日、当事者は「大会が本当に開催されるのか」「何人までなら集まっていいのか」などと口々に戸惑いを漏らした。

外出自粛要請に関する疑問と群馬県の回答

◎部活、家庭、企業…口々に戸惑いの声
 県内では25~27日、前橋市のALSOKぐんまアリーナで卓球の関東高校選抜大会(1部)が開かれ、8都県から男女の代表40校が集まる予定だ。出場する樹徳高の長谷川幸弘監督(45)は「感染者が増え続けた場合、本当に開催されるのか心配。また大会が軒並み中止にならなければいいが」と不安を明かす。

 安中市で子ども食堂を運営する今村井子さん(55)は、20日に予定していたクリスマス会の会食を急きょ取りやめ、弁当や菓子の配布に切り替えた。「(警戒度引き上げで)何人までなら集まれるのか、どのくらい間隔を取ればいいのか不安なことばかり。楽しみにしていた子どもたちに申し訳ないが、こうするしかない」

 学習支援に取り組むJOYクラブは来年1月10日、玉村町で小学生向けに宿題指導や正月遊びのイベントを企画していたが、中止を検討している。塚本明美副代表(61)は「(イベント実施の)判断基準は明らかになっていないが、事前準備で移動することを考えれば中止はやむを得ない」とこぼした。

 JR高崎駅近くの居酒屋で働く男性は「県内の感染者が増えてから街にサラリーマンがいない」と窮状を訴える。外出自粛は全県で要請されるのに、時短営業に対する協力金の支給は東毛など一部地域に限られることに対し、「個人経営の店には不公平だと感じる店もあるだろう」とした。

 企業は年末年始にあいさつ回りをするのが恒例だが、建設業のヤマト(前橋市)は協力企業に自粛を要請している。担当者は「ゼネコンからも自粛を求められており、感染を広げないようにしたい」と話した。

 1歳の長女を育てる板倉町出身の男性会社員(28)=さいたま市=は、みなかみ町にある妻(23)の実家への帰省を断念した。「仕事で毎日東京へ行っており、対面しないのが互いの家族のため。テレビ電話で娘の顔を見せてゆっくり過ごしたい」という。

 来年2月に出産予定の主婦(36)=太田市=は、初詣に行くか悩んでいる。人混みは避けられないと予想し、「お願いしたいことがたくさんあるが、体調のことを考えると…。思うように行けないのが悔しい」と話した。

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