《県内重大ニュース》(13) 全国スポーツ大会中止 失った目標 代替で救済
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観客の入場が制限される中で開かれた高校野球の県独自大会=7月、上毛新聞敷島球場

 新型コロナウイルス感染拡大に伴ってスポーツの全国大会の中止が相次ぎ、晴れ舞台を目指して技を磨いてきた多くの選手が、思いも寄らぬ事態に悔しさを味わった。夏以降は感染対策が進み、中高生の代替大会や公式戦が行われるようになった。ただ、渋川市で11月に開かれたスピードスケートの全日本学生選手権で選手の陽性が判明するなど予断を許さない状況が続いている。

 2月下旬、安倍晋三前首相が学校の臨時休校を全国に要請する考えを表明したことを受け、中高生の春の全国大会が次々と中止された。日本高野連は選抜高校野球大会の無観客での開催を模索したが、3月11日に中止決定を発表。前橋市で同21日に開幕予定だった全国高校柔道選手権も中止となった。

 4月に入ると緊急事態宣言が発令され、県高校総合体育大会や、本県など北関東を主会場に21府県で分散開催される予定だった全国高校総合体育大会(インターハイ)の中止が発表された。51年ぶりの本県開催は総合開会式のほか、体操(新体操)やサッカー、レスリング、登山、空手道の5競技を予定していた。レスリングの強豪、館林の高橋一輝主将は「地元だから、これまで応援してくれた人に活躍する姿を見せたかった。高校最大の目標だった」と悔しさを口にした。

 中学も東海地方で予定された全国大会(全中)のほか、県中学校総合体育大会の開催も見送られた。

 活躍の場を失った3年生の救済策として、県内では夏場に中高生の代替大会が開かれた。高校野球は夏の群馬大会の代わりに県の独自大会が開かれ、観客を関係者に限るなどの感染予防策が取られた。春の選抜大会の代替となる交流大会が甲子園で開催され、健大高崎と桐生第一が出場した。

 感染拡大は国民体育大会にも影響し、今年の鹿児島県での開催は2023年に先送りされた。本県開催は当初の予定から1年延期の29年に変更となった。秋に入るとサッカーやラグビーなど高校スポーツの県予選が繰り広げられ、全国大会の代表校が出そろった。冬季国体は愛知、岐阜両県などで来年1月下旬から開催される予定だが、主催者は感染状況を注視している。(おわり)

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