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新型コロナウイルス感染症の世界的な流行に伴い、日常が根幹から揺らいだ2020年が終わり、新たな一年が始まった。未知のウイルスの脅威が続く中で、群馬県民は予防に取り組みつつ、新たな生活スタイルを模索している。地域社会や観光、福祉、雇用と影響は多岐に及ぶが、手探りながらもそれぞれ確かな未来を見据えている。
■サンタに願う
「コロナがなくなって、会えるといいね」
12月27日、榛東南小5年の久宝
宙愛君は、両親の
東京ディズニーランドや軽井沢旅行、夏に前橋文学館で行う家族だけの音楽コンサート…。毎年の恒例行事はいずれも中止に。2020年は年始めに伊香保温泉へ旅行に行って以来、いとこには一度も会うことができなかった。
12月25日のクリスマス。毎年いとこの自宅で食事会をしているが開催は見送られ、互いにケーキを食べる写真を送り合った。宙愛君はサンタに欲しかったプレゼントをお願いするとともに、「来年はコロナをゼロにしてください」と祈ったという。「残念だけど今は我慢。来年は、いとこといっぱい遊べるようになっていてほしいから」とほほ笑んだ。
■帰省見送り
じいじ、ばあばに会いたいよ。誕生日プレゼントありがとう―。12月下旬、高崎市新町の宮丸政夫さん(81)、暁子さん(75)夫婦は自宅で、横浜市内に住む小学生の孫、
子どもらしい素直な言葉で書かれた色とりどりの手紙は、新型コロナウイルスの感染拡大で会えなくなってから、たびたび送られてきたものだ。暁子さんは「本当にかわいい孫たち。今すぐにでも、会いたいですね」と語る。
だが、コロナ収束には程遠い状況が続いている。群馬県でも12月19日から不要不急の外出自粛が呼び掛けられ、宮丸さん夫婦は趣味の山登りにも行きづらくなった。2人が楽しみにしていた孫の年末年始の帰省も、感染予防のため見送られた。
暁子さんは「孫から『コロナが終わったら一番に会いに来てね』と言われたんです。そのために今は、感染に気を付けて健康でいることですね」と、ポーチに付けている孫の写真を眺めた。また会えるのを楽しみに、感染予防を徹底しながらその日を待つつもりだ。