銅繊維シート 新型コロナウイルス不活性化も確認 グッドアイ
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銅色のGUDシートの活用例を示す(左から)神谷教授と板橋教授ら

 銅繊維に光触媒を塗布した「GUD(グッド)シート」の効果を研究する群馬大大学院理工学府の板橋英之教授は5日、殺菌に当たるウイルスの「不活化作用」を新型コロナウイルスでも確認したと発表した。マスクやエレベーターのボタンに貼れば感染防止に役立つとして、同大発のベンチャー企業のグッドアイ(桐生市)で既に製品化している。

◎ウイルス活性示す発光量 シートは60分で99.9%消失
 板橋教授はGUDシートを開発し、大腸菌などを減らす効果があることを確認したと昨年4月に発表。その後、人工的に新型コロナウイルスを合成できる同大大学院医学系研究科の神谷亘教授との共同研究に着手した。

 神谷教授は、宿主となる細胞内で活動すると光るように同ウイルスの遺伝子を改変。光の強さを測定すれば感染力のあるウイルスの量が短時間で正確に分かるようにして実験した。

 同じ濃度のウイルスを含む液体に、 (1)スズめっきの銅繊維シート (2)銅線 (3)GUDシート―をそれぞれ浸した後、液体を薄めて細胞を培養し、発光量を比べた。60分浸すと、何も入れないウイルス液に比べて発光量が(1)は約20%、(2)は約40%下がり、(3)は99.9%消えた。

 無害な別のウイルスを使った実験ではプラスチック、ステンレス、GUDシートにウイルスの付いた手で触れた後、10~120秒置いて別の指で触り、指に付くウイルス数を調べた。シートでは最初に触れてから30秒後に0.2%以下、60秒後に0.0002%以下、120秒後に0%に減った。他の素材は大きな変化がなかった。

 紫外線ではなく可視光線でも反応が起こる触媒を使い、光触媒と銅繊維を組み合わせたシートとして特許を出願した。明清産業(前橋市)の銅箔糸どうはくしを須裁(桐生市)が織って作る。グッドアイはマスクにかぶせるオーバーマスク(4950円)、ボタン用シール(1980円)を、朝倉染布(同市)がチーフ(7678円)などを販売している。

 活用先を広げようと、グッドアイはシートを取り入れた製品を作る企業を募っている。問い合わせは同社サテライトオフィス(電話0277-46-9277、平日午前9時~午後4時)へ。

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