時短営業要請に悲鳴 飲食店「つぶれる」 緊急宣言求める声も
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 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、群馬県が9市町の酒類を提供する飲食店などに、営業時間を午後8時(酒類提供は同7時)までとするよう要請すると発表した7日、飲食店からは「店がつぶれる」と悲鳴が上がった。年末年始の人出も激減し、時短営業は業界にとってさらなる打撃。桐生、伊勢崎など7市町では従来「午後10時まで」とされた時短要請がさらに2時間繰り上げられるのに、「日額2万円」にとどまる協力金に対し、不満も強い。

◎協力金 上積みを
 「どうしたらいいか想像もつかない」。高崎市柳川町で居酒屋を営む40代女性は声を詰まらせた。午後5時半に開店し、客が増え始めるのが同7時ごろ。「酒類を提供できるのが7時まででは、とても営業できない。従業員もいるのに協力金では足りない」と話す。

 前橋市千代田町で「炭火やきとり山水」を経営する小林隆行さん(47)も窮状を訴える。年末年始はキャンセルが相次ぎ、売り上げが大幅に減少していただけに、「(開店の午後5時から)わずか3時間の営業では赤字。店がつぶれてしまう」。館林市内で飲食店を経営する男性(39)は「休業するか昼間だけ店を開くか、早めに決めないと…」と困惑していた。

 太田市内では憤りや戸惑いの声が広がる。キャバクラ店を経営する40代男性は「開店と同時に閉店しろというのか」と怒りを隠さない。「キャバクラ業界はどの店も廃業寸前。従業員一人一人を補償対象にしてほしい」と訴えた。スナックを経営する70代女性は「感染拡大を心配し、常連客以外は断ってきたので経営は赤字続き。いつまでこの状況が続くのか…」と嘆く。

 12~25日の時短要請に従えば1店舗当たり協力金28万円が支給されるが、金額の低さを嘆く声は強い。桐生市仲町のスナックなどが加盟する桐生社交飲食業組合の大沢章一組合長(66)は「(1日換算で)2万円ではきつい。金額を上積みしてほしい」とさらなる支援を求める。

 伊勢崎市の居酒屋「のりち家」の金井紀親店主(46)も「提示された協力金では立ちゆかない」とため息。同店は8時以降も営業が認められる県の「ストップコロナ! 対策認定制度」の申請も考えているが、「周りが営業を控える中、うちだけ営業時間を延長していいものか」と悩んでいた。

 この日は4都県を対象に政府が緊急事態宣言を発令した。高崎市の40代男性は「高崎から都内に通勤する人も多く、このままだと群馬でも感染が増え続ける。手遅れになる前に東京圏と足並みをそろえて、群馬でも緊急事態宣言を出すべきだ」と語気を強める。

 保育施設に勤める前橋市の40代女性は「県内でも感染者が80人以上出ていて、勤めている保育施設などで感染が広がらないか心配。感染を抑えるなら、飲食店以外にも強い対応を示してほしい」と求めた。

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