免許返納 7.6%減の8250人 昨年県内 コロナで手続き控えか
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 2020年に群馬県内で運転免許を自主返納した人は前年比623人(7.6%)減の8250人(確定値)だったことが15日、群馬県警のまとめで分かった。過去最多となった19年(8873人)に次いで2番目に多かった。自主返納者数は増加傾向が続いており、減少は12年以来8年ぶり。県警運転免許課によると、返納の手続きには各地の交通安全協会などへ出向く必要があり、新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛などが減少につながったとみられる。

 同課によると、20年の月別返納者数は1~3月は776~936人で、前年同月を4割ほど上回るペースで推移していた。しかし、全国に緊急事態宣言が発令された4月は554人(14.4%減)、5月は471人(40.0%減)と一気に鈍化。同宣言解除後の6月以降も567~802人で、いずれも前年同月を下回った。

 返納者のうち65歳以上の高齢者が占める割合は97.8%(8071人)で、75歳以上に限ると74.1%(5982人)となった。

 65歳以上に返納理由を尋ねたところ、「運転の必要がない」が6756人(83.7%)で最多。「身体機能の低下を自覚」が1026人(12.7%)、「家族の勧め」が248人(3.1%)、「適性検査の結果を参考にした」が41人(0.5%)だった。

 免許の返納制度は1998年の改正道交法施行でスタート。県内では当初、返納者は年間100人前後だったが、ほぼ一貫して右肩上がりで増加していた。近年は16年4436人、17年5867人、18年7055人。県内33市町村(昨年9月時点)は返納者に対し、運転経歴証明書の交付手数料の助成やバスカード配布などで、車を運転しない生活を支援している。

 返納者の増加傾向の背景について、同課は18年に前橋で女子高生2人が死傷した事故の裁判や、19年に東京・池袋で親子らが死傷した事故の裁判が20年中に行われたことを挙げ、「高齢ドライバーを取り巻く状況への社会的関心の高いのではないか」と捉えている。

 県内の運転免許の保有者数は140万1377人(昨年12月時点)。このうち65歳以上は39万1369人(27.9%)、75歳以上は13万3961人(9.6%)となった。

 71歳以上の免許更新は3年ごとと定められている。同課は、身体機能の低下などで運転技術に不安を感じる場合は「更新のタイミングに限らず、家族や警察に相談してほしい」としている。安全運転相談ダイヤル(#8080)への電話相談も呼び掛けている。

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