林業の担い手橋渡しする森林経営管理制度 高崎、安中で委託開始
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 適切な管理ができない人工林の所有者と、森林組合などの担い手を市町村が橋渡しする森林経営管理制度で、群馬県の高崎、安中両市はそれぞれ市内の森林1カ所の所有者から、経営管理を委託されたと明らかにした。両市は年度内にも管理の担い手を決め、スギの間伐などを順次始める。市町村への経営管理の委託は県内で初めてで、同制度が本格的にスタートした。

 森林集積による林業の効率化と、土砂災害防止や水源維持といった森林機能の向上が狙いで、他の市町村も本格運用の準備を進めている。

 高崎市は下室田町、宮沢町にまたがる約18.4ヘクタールで、所有する15人から委託を受けた。期間は22日から15年間。市農林課は「今回を皮切りに委託を受ける山林を増やし、林業を成長産業にしたい」としている。安中市は上後閑の約1.9ヘクタールで、所有者は1人。期間は2月1日から10年間。市農林課は「市内に荒れている森林は多い。適切な管理を進め、防災につなげたい」とした。

 県林政課経営管理室によると、両市のほか、沼田、渋川、甘楽、中之条、長野原、嬬恋、高山、川場の8市町村が各1カ所の森林について所有者との調整を進め、本年度中の委託を目指している。

 森林経営管理制度 森林の所有者が経営管理を市町村へ委託し、さらに市町村が意欲ある担い手に再委託する仕組み。林業に適さない森林は市町村が管理する。2019年4月施行の森林経営管理法に基づく制度で、森林環境譲与税を財源に活用する。

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