草津・湯畑源泉 新型コロナ不活化に効果? 町が手洗い湯整備へ
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草津温泉湯畑

 群馬県草津町は27日、草津温泉の湯畑源泉のお湯が、新型コロナウイルスの感染力をなくす「不活化」に効果があるとの研究結果が得られたと明らかにした。町が群馬大発のベンチャー企業グッドアイ(桐生市)に調査を依頼し、新型コロナの感染能力を90%以上低減することが確認されたという。調査結果を踏まえて町は、観光客が集まる場所に温泉水で手指を洗える「手洗い湯」を整備する方針。黒岩信忠町長は「温泉の効果はすごいとあらためて思った。コロナ禍で誘客が難しい中、非常に明るい話題だ」と話している。

◎強酸性が影響か 湯畑以外の源泉も検証へ
 研究では、宿主となる細胞内で活動すると光るように遺伝子を改変したコロナウイルスを使用。光の強さを測定することで、感染力のあるウイルスの量を短時間で正確に判定できるようにした。

 遺伝子を改変したウイルスを水道水、草津の温泉水(湯畑源泉)、硫酸酸性水に10秒、30秒、60秒と時間を分けて入れた後、それぞれの液体を薄めて細胞を培養し、発光量を比べた。水道水ではほとんど不活化しなかったのに対し、温泉水はいずれの時間でも90%以上が不活化したことが確認されたという。硫酸酸性水では70~80%程度が不活化していた。

 同社の会長で研究に当たった群馬大大学院理工学府の板橋英之教授は「どんな成分が不活性化効果をもたらすのかを含め、今後さらに研究を進めていく。数値などのデータを精査し、あらためて公表したい」としている。

 町では今後、今回調査した湯畑以外の源泉でも効果が得られるか調査を依頼する予定という。

 新たに整備を進める手洗い湯は、適温にした源泉を掛け流し、自由に流水で手を洗えるようにする。湯畑周辺の足湯と湯滝、湯畑西側の計3カ所に設ける予定で、湯畑西側には2月中にも完成させたい考え。黒岩町長は「食べ歩きなどの際に使ってもらうことを想定している。アルコール消毒のような感覚で使ってほしい」している。

 感染症に詳しい県医師会の川島崇副会長は「(草津温泉のお湯は)酸性が強く、コロナの不活化に効果があるというのも納得できる。一方で、源泉によって効果が変わってくる可能性もあり、利用方法などについてはしっかりとした検証が大切だ」と指摘している。

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