「軍事政権認めない」 ミャンマーでクーデター、ロヒンギャや県内支援者に危機感  
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 ミャンマーで発生した国軍のクーデターで軍政が復活することになり、群馬県館林市にコミュニティーを持つイスラム教徒少数民族のロヒンギャは、母国内での迫害が強まり難民問題の解決が遠のく恐れがあるとして危機感を募らせた。現地への支援活動を行う子どもたちも、同国の行く末を心配している。

 「軍事政権は絶対に認められない」。在日ビルマロヒンギャ協会幹部のアウン・ティンさん(52)=同市=は強く主張する。ニュースを見た県内外の知り合いから、クーデターを非難する連絡が後を絶たないという。

 アウンさんは「多くの国や人がミャンマー国軍の行動はおかしいと非難している。アウン・サン・スーチー国家顧問兼外相らが少しでも早く開放されるように力を貸してほしい」と訴えた。

 同協会のゾー・ミン・トゥ会長(48)は軍事政権になることで、ロヒンギャを取り巻く環境が悪化しかねないと懸念を強める。これまでも国軍の迫害が問題になっていたとして、「人権侵害が加速してしまう。現地の知り合いも不安がっている」と話した。

 県民からも同国内外のロヒンギャを心配する声が上がっている。資金を募り、難民キャンプで暮らすロヒンギャへの支援に取り組んでいるぐんま国際アカデミー(GKA)初等部6年の鈴木聡真君(12)は「民主化によってロヒンギャも母国ミャンマーで暮らせるように少しずつ前進していたところだったので残念。どんな人でも意見を言えて、話し合えるような社会を取り戻してほしい」と話す。

 館林市内や周辺のロヒンギャに野菜などを贈って支援している同市国際交流協会の男性理事(50)は「何か力になれることがあれば手伝いたい」とする。

 前橋市内に生産拠点を置く食品製造の新進(東京都千代田区)は同国に設立した合弁会社が運営する工場を通じ、冷凍野菜を輸入している。日本人社員は現地に駐在していない。情報収集を進めているが、トラブルなどの情報は今のところないという。担当者は「状況把握に努めたい」としている。

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