群馬県内もコロナワクチン接種開始 医師ら対象、国にデータ提供 
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新型コロナウイルスワクチンを接種する高崎総合医療センターの職員(代表撮影)

 医療従事者への新型コロナウイルスワクチンの先行接種が19日、群馬県内でも始まった。対象病院の高崎総合医療センター(高崎市)では、医師や看護師ら各部署の18人に米ファイザー製のワクチンが打たれた。3月26日までの予定で、希望した約500人に接種する。副反応などの安全性に関する情報を厚生労働省に提供し、今後の住民らへの接種に役立てる。

 医師ら18人への接種は、30分ほどで完了した。問診で体調や基礎疾患などを確認した上で看護師が上腕部に注射し、「しびれないですか」などと声を掛けた。重篤な副反応が出た場合に備え、ストレッチャーが用意されたが、対処が必要な事態は起こらなかった。

 同病院では接種に向け、1月末から各部署の担当者で構成するチームが準備を進めてきた。19日は構築した接種体制の確認も兼ねて人数を抑えて行ったが、週明けからは1日に60、70人に増やして接種を本格化させる。

 ワクチンは初回の接種後、3週間空けて2回目を打つ。接種した職員には副反応を観察するための日誌を配布。重篤な副反応が出た場合は、24時間以内に厚労省に報告することになっている。

 先行接種に次ぐ医療従事者らへの優先接種は、同病院では約350人が希望している。先行接種と合わせ、職員の約8割が接種を受ける見込みという。

 院内の感染症対策を担当する中沢まゆみ副看護師長は接種後、「接種時に痛みはなかった。接種後も特に変わったことはない」と話した。いずれは住民にも拡大されることを踏まえ、「医師の説明をよく聞き、納得した上で接種してもらえたら。一人でも多く接種することで新型コロナの終息に向かう」と呼び掛けた。

 先行接種を統括する柿崎暁臨床研究部長は「副反応などの安全性に関する情報を迅速、正確に収集する責務がある。県内での優先接種のモデルとなる役割も果たしたい」と述べた。

 県内では渋川医療センター(渋川市)も先行接種の対象。24日の接種開始を見込んでいる。

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