館林二小・石山君が最高賞 全国小・中学生障がい福祉作文 難病抱え、病気への理解と将来の夢つづる
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「みんなが不自由なく安心して生きられる世の中になったらいい」と話す石山君(中央)

 障害者と触れ合い、福祉について考える「第7回全国小・中学生障がい福祉ふれあい作文コンクール」の入賞者が22日発表され、群馬県内から館林二小2年の石山貴紳君(7)が最高賞の文部科学大臣賞に選ばれた。また、学校賞に館林二小と大泉南中が輝いた。

 石山君は、軟骨無形成症と呼ばれる生まれつきの難病を抱えている。骨の成長が妨げられるため、同級生と比べて腕や脚が短く、身長も低い。

 作文のタイトルは「小さい少年は 大志を いだく」。自宅や学校では工夫しながら生活し、先生や友達の協力や助けを借りて楽しく過ごしている一方で、外出すると横断歩道や自動販売機のボタンを押せないなど不自由と感じる場面が多いことを紹介。病気や障害を持つ人への理解を呼び掛けるとともに、自身もエンジニアになって誰でも安心して生きられる世界をつくりたい、と夢をつづった。

 「病気のことをみんなに知ってもらいたい」と、夏休みに5日間かけて作文を完成させて応募した。「普段のことを書いただけなのに、すごい賞がもらえてびっくりした」と喜ぶ。担任がクラスメートに受賞を告げると、大きな歓声と拍手が湧いたという。体育の授業が好き。英語、サッカー、ピアノなど広く興味を持ち、積極的に挑戦する。「病気がある人も元気な人も、みんなが安心して生きられる世の中になるよう、役立つ仕事がしたい」と目標を掲げる。

 公益社団法人日本知的障害者福祉協会が主催。全国から1551点の応募があった。小学生と中学生の2部門で、最高賞の文部科学大臣賞と厚生労働大臣賞各1点、会長賞2点などが選ばれ、学校賞は小中学校合わせて41校が受賞した。


*石山君の作文は下記の通り。

 小さい少年は 大志を いだく

 館林二小2年 石山 貴紳

 ぼくは、なんこつむけいせいしょうと言うびょう気をもって生まれました。ほねがのびにくいびょう気です。なので、体がとても小さいです。しんちょうは 今96センチです。

 ふだんの生かつでは、水どうや電気のスイッチ、トイレのカギやべんざなどにとどかないことがあります。でも、学校や家では、ふみ台をおいてもらったり、色いろと、くふうして、ふつうにたのしくすごしています。そして、なによりも学校の先生やお友だちが、きょう力してたすけてくれるので、ふじゆうなことは、なにもありません。

 ところが、一歩外に出ると、まだまだふじゆうなことがたくさんあります。

 おうだんほどうのおしボタンには、手がとどかないので、わたることができません。歩どうきょうの手すりにもとどかないので、ちょっとこわいです。じどうはんばいきで、のみたいジュースを買うことも、コンビニで食べたいおにぎりをとることもできません。多きのうトイレでも、ふみ台はないし、えきのじどうかいさつで、パスモを タッチすることも見えないのでむずかしいです。

 それでも、少しずつ大きくなり、できることがふえてきました。今まで、とどかなかったところに、とどくようになった時は、とてもうれしいです。時どき、知らない人が、たすけてくれることもあります。そういう時は、もっとうれしいです。

 二万人に一人と言われるこのなんびょうをもつ人は、せかい中にたくさんいます。もし、どこかでぼくのように、せが小さくて、こまっている人を見かけたら、たすけてほしいと思います。できることでいいのです。ボタンをおしてくれるだけでも、おにぎりをとってくれるだけでもいいのです。

 ぼくも、いつもお母さんに、

 「こまっている人がいたら、助けてあげてね」

 と、言われています。ぼくにも、できることがあって、たすけてあげられたときは、とてもうれしい気もちになります。

 本とうは、どんなびょう気や、ハンデをもった人も、一人でふじゆうなく出かけられる社会なら一ばんよいのですが、まだそういうことを知らない人がたくさんいるのだと思います。だからぼくは、びょう気のことをたくさんの人に知ってもらって、ふじゆうなく、あんしんして出かけられるよの中に、なったらいいなぁと思っています。

 ぼくは、大人になったら、エレベーターをかいはつするエンジニアになりたいです。なぜかというと、高いかいのボタンにも手がとどくように、よこならびのボタンのついたエレベーターをかいはつして、日本中にせっちしたいからです。

 体は小さくても、心とゆめは、大きくもっていたいです。

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